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福島第一原発 廃炉の道筋つけられるか
1月3日 16時5分

福島第一原発 廃炉の道筋つけられるか
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東京電力福島第一原子力発電所の事故から2年近くがたちますが、ことしは廃炉に向けて最初の重要な工程となる使用済み核燃料の取り出しが予定されており、40年かかるとされる廃炉作業に具体的な道筋をつけられるか問われる1年になります。

福島第一原発の事故現場では、溶け落ちた核燃料の冷却を維持しながら、原子炉などから燃料を取り出し建屋を解体する廃炉をどう実現するかが最大の課題となっています。
その最初の重要な工程となるのが、4号機の使用済み燃料プールからの燃料の取り出しです。
4号機のプールには、最も多い1533体の燃料が保管されているほか水素爆発で建屋が壊れ耐震性への懸念があり、東京電力はできるだけ早く燃料の取り出しを終えたい考えで、ことし11月中旬から開始し当初の計画より1年早い来年12月に終えることを目標にしています。
燃料の取り出しに向けては、水素爆発で壊れた建屋を覆うカバーや、燃料をつり上げるクレーンなどの設置が必要で、すでに一部の鋼材などが現地に運ばれ組み上げる試験が行われています。
しかし、事故現場は今も高い放射線量が計測される作業環境で、去年9月には、3号機の燃料プールに重さ470キロの鉄骨を誤って落下させるなどミスやトラブルが相次いでいて、今後も計画どおり作業が進むか未知数です。
事故から2年になることしは、原子炉からの溶け落ちた燃料の取り出しに向けた調査やロボットの開発などもより加速させる必要があり、40年かかるとされる廃炉作業に具体的な道筋をつけられるか問われる1年になります。

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