自殺:体罰受けた高2、自宅で バスケ部主将「顧問から」と手紙−−大阪
毎日新聞 2013年01月08日 東京夕刊
生徒の保護者が遺体を確認したところ、唇を切っており、頬が腫れていた。両手で顔面を平手打ちする体罰は、生徒の自殺前日を含め「かなりの頻度であった」ことが確認されたという。
◇始業式で報告 生徒が黙とう
大阪市立桜宮高校では8日午前11時過ぎ、報道陣約20人が駆けつけ、岡山典史教頭が正門脇のインターホン越しに対応した。岡山教頭によると、午前8時50分から同校体育館であった始業式で、佐藤芳弘校長が男子生徒の自殺について報告。男子生徒が顧問に宛てた手紙が見つかったことを明かし、「厳しい練習やキャプテンのことで悩んでいたと書かれていた。皆さんも悩んでいることがあれば周りに打ち明けてほしい」と呼びかけた。その後、生徒全員で黙とうしたという。
奨学金の相談で訪れたという同校卒業生の男性(19)は「バスケ部で体罰があったという話は聞いたことがなかったので驚いた」と話した。【山田尚弘】