鳩山由紀夫総連合後援会(新宮正志会長)の拡大役員会が26日、登別市の登別プリンスホテル石水亭で開かれた。鳩山氏の政界引退を受け、年内に活動を終え、来年1月に政治団体の解散手続きに入ることを確認。発足から27年間の後援会活動に終止符を打つ。
鳩山氏は拡大役員会前の会見で、9区内に5カ所ある鳩山事務所を1月末で閉鎖し、室蘭事務所を(仮称)東アジア共同体研究所とする考えを示し「友愛精神を養う人材養成機関にしたい」と述べた。東京、沖縄にも置く意向で、室蘭はロシアの研究も行う方針。
後援会との思い出は、首相辞任後の不出馬表明の際「議員を続けてほしいと署名をいただいたこと。熱い思いに感激した。ご恩は忘れない」と述べた。
拡大役員会のあいさつで鳩山氏は「楽しい時、苦しい時も同士のみなさんと活動できた。私にとってこれ以上の財産はない。(北海道にきて)28年間、幸せで恵まれた」と、役員ら100人を前に感謝の意を伝えた。総連合後援会は昭和60年9月に正式に結成。会員数は十数万人とされ、胆振日高に24の支部を持ち鳩山氏の8期連続当選を支えた。
(粟島暁浩)
|