日本から来た双子シェフのイタリアンレストラン

材料の原産地表記、独特なメニュー
全国を回り食材発掘、韓国食材だけで料理
輸入食材は鮮度に問題、正統イタリア料理のために新鮮な韓国食材を使用
父の祖国・韓国で店をオープン
「仲間が集まって食事する韓国の雰囲気が好き」
「日本に韓国の野菜を広めたい」

店のメニューは季節ごとに変わる。今は冬なので、ゴンドレナムルの代わりにポハンチョホウレンソウをのせたパスタを出している。うわさが広まり、デパートで韓国の主婦たちを対象に、韓国のスーパーで手軽に購入できる野菜を利用したパスタ作りの講習会も行っている。兄弟の食習慣は母親の影響を強く受けているという。太さんは「幼いころは年末に1日だけカップラーメンを食べてもいい日があり、その日が1年間待ち遠しかった。それほど母親は僕たちの食べ物に気を遣っていた」と話した。さらに「韓国料理は辛くしょっぱい味が強く、食材本来の味を引き出すのが難しいが、パスタは相対的にホウレンソウ、ナス、もやしなど材料本来の味を引き出しやすいのが長所」とも話した。

 大さんは日本の厨房で初めて料理を習ったとき、師匠から言われた「今食べている料理がまさに今の自分自身を照らす鏡だ」という言葉を胸の奥深くに刻みこんでいると話した。大さんは「単純に僕たちの料理がおいしくて来てくれる方もいるが、僕たちの料理に対する姿勢や考えを認めて来てくれる方も多い。僕たちはそれがレストランの重要な価値だと考えている」と話した。太さんは「レストランをもう少し大きくしてソウルにも進出し、いつか日本にも進出して韓国の野菜のよさを日本の人たちに伝えたい」と話した。

シン・ドンフン記者
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