ライフ漱石の全集未収録随筆を発掘 作家の黒川創さんが小説に +(1/2ページ)(2013.1.7 14:02

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漱石の全集未収録随筆を発掘 作家の黒川創さんが小説に 

2013.1.7 14:02 (1/2ページ)
「満洲日日新聞」明治42年11月5日掲載の夏目漱石の随筆「韓満所感(上)」(新潮社提供)

「満洲日日新聞」明治42年11月5日掲載の夏目漱石の随筆「韓満所感(上)」(新潮社提供)

 文豪、夏目漱石(1867~1916年)が新聞に寄稿した全集未収録の随筆が見つかったことが6日、分かった。初代韓国統監を務めた伊藤博文の暗殺などに触れた内容で、研究者は「初めて見る貴重な資料だ」と評価している。作家の黒川創(そう)さん(51)が国立国会図書館などから発掘した。7日発売の文芸誌「新潮」2月号に、随筆の執筆背景などを盛り込んだ黒川さんの小説「暗殺者たち」の一部として全文掲載される。

 随筆は「韓満所感」と題し、明治42(1909)年11月5、6日付「満洲日日新聞」に2回掲載された。1面トップの扱いで、計約2800字の分量がある。同紙は、日露戦争後に日本の租借地となった満州(現在の中国東北部)の大連で発行されていた邦字新聞。新潮社によると、随筆は全集や単行本には収録されておらず、約100年間忘れられた作品になっていた。

 伊藤博文暗殺の報に接した驚きに始まり、満州や朝鮮で活躍する日本人に頼もしい印象を受けたことが記されている。漱石は同年9~10月、親友の満鉄総裁、中村是公の招きで満州・朝鮮各地を旅行していた。

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「満洲日日新聞」明治42年11月6日掲載の夏目漱石の随筆「韓満所感(下)」(新潮社提供)

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