こんばんはー みなさま。
めずらしく?二日書くのを休んでしまいました。
実は前から体のなかの一部がまったく機能しないところがありまして、
私はこれはもう死ぬまで動かないんだろうと諦めていた箇所だったんですが、
それが何年かぶりに動いたんです、え、えへへ、あはは、うふふ・・・。
いやもう、うれしいと言うか、不安というか、とにかく 動いた・・・。
でもさすがに何年も使ってないのが普通になってたところなので、
それが動き出したらなんか反動で気持ちが悪くなって、
拒否反応を起こしてしまって、いまちょっと大変です。
慣れるまであと少しだそうですけど、食べれないし、めまいはするし。
筋肉も落ちてたのか、痛くて炎症、これで治ったといえるのかしら。
しかしこんなことってあるんですねえ・・・。
というわけで、歩くのも老婆のような腰の曲がり具合で、
小鳥さんの発送したりお世話したりがいつもの倍かかってしまっていました。
こんなときに限って読んでる本が「ヒストリカルロマンス文庫」たらで、
まあいわゆる 伯爵と令嬢が出てきて、いちゃいちゃする
ハーレクインみたいなやつなんですけど、
どの本にも家政婦とか従者とか馬車の御者が出てくる出てくるー。
昔の地位の高いひとたちはなんでもやらせてたのですねえ。
きっと馬と同じで、犬や鳥の世話係もいたんだろうなあ。
「いいなあ、代わって鳥に小松菜配ってきてくれないかしら・・・」
痛みでうんうんうなされながら、
そんな不埒な気持ちでいっぱいの怠けものも私でした。
マイケルの映画を見たときに熱があったのも、
全部この体内の復活のせいでした。
なのに、今日も必死で山道を出勤してきた私。
ああー、令嬢に生まれて、「あっ、だめです閣下・・」とか言いながら、
ドレスを剥がれていたかったわ・・・。
というわけで、粟穂のつづきです。
まず最初に外国の鳥書籍でつねに私が迷うのが、
millet の解釈です。 粟ともキビともいいます。
日本や中国じゃ粟とキビはまったく別物ですけど、
ヨーロッパはmillet(ミレー)で粟やきびなど、millets(ミレット)で雑穀になり、
穂ものの穀物の意が強いようで、
milletと出てきても粟穂だけのことではないように思います。
こんなときはとりあえずグーグル画像検索にかけるのですけど、
milletでヒットするのは やはり粟よりキビが先行します。
あと落ち穂拾いのジャン・フランソワ・ミレーの絵が圧倒的に出てきます。
このミレーさんは19世紀のひとですけど、
名前がミレーなのは偶然なんでしょうか。
農家に生まれてきたためにつけられた
日本で言う「穀田さん」とか、「米団治」とか、
「麦子」みたいなかんじなのかな。
それともmillet自体が、この有名な絵画「落ち穂拾い」から
来ているのかもしれませんーと思ってちょっと調べてみたんですけど、
わかりませんでした・・・昔この絵になぞって、
文化祭で農業劇をクラスでやった記憶がかすかにあるんだけどなあ。
というわけで、はっきりマメルリハハンドブックでも
「ミレーについて」と書かれているのが果たして粟なのかキビなのかは
いまだにわからないんですけれども、
写真見てる限りでは、どの小鳥本見ても「粟穂」のことのようです。
ですので、ここは「粟穂」だと思っていただいたらいいかと思います。
ちなみにうちの子はあんまりキビを食べません。
圧倒的に赤粟穂に人気が集中します。粟は鉄分とアミノ酸が豊富で、
キビはマグネシウムやカリウムなどが豊富だとか。
鉄分かあ、今の私には一番いいかもしれないなあ・・・。
というわけで、マメルリハハンドブックからの抜粋です。
↓ ↓ ↓
パロットレットハンドブック マシュー著
「ミレットについて」
それはすべてのシード食の鳥達にとって、
たとえ気分の悪いときでも、最もよく好まれるトリーツです。
私はキビや粟の穂について話しています。
それらは袋から開けてすぐに与えることもできますし、
また芽だしして与えることもできます。
その場合は腐敗を避けるために
頻繁に水を交換することが極めて重要です。
まず24時間水につけたあと、しっかりと水を切り、
水のもれない頑丈なガラス容器〈ジャムびんなどの〉に
真っすぐにセットしてください。
芽が出てくるのが見えるまで、
容器をラジエーターの上に立たせてください。
そして鳥にあげましょう。
ゴールデンドイツキビは、市販の商業用のシードミックスにおいて
多く使われているキビ類です。
他にも重要な赤、白、アルゼンチン、日本、
およびセネガルキビなど多種多様にあります。
最も必須の雑穀は、1年にわたって入手可能な粟穂(S.italicaなど)です。
このガラスと指定してあるのは、スプラウトを作るとき、
樹脂の容器などで作ると菌が繁殖しやすいからで
外国本にはスプラウトを作るときには
ガラス容器をつかうべきだとよく書いてあります。
日本はペットボトルとかレンジもOKなパッキンとかのほうが
キッチンには多いですしね、ちょっと盲点でした。
あと、最後のイタリーカというのが、
つまりいつものよく買う粟穂のことかしらん と思うのですが、
とにもかくにも 雑穀は体にいいのだよ ということで、
あとはそっとしておきたいと思います・・・。
パロットレットハンドブック サンディー著
「粟穂について(シード食についての文章から抜粋)」
ペットショップで入手可能な茎つきの実った粟やきび穂は、
もっともペットに喜ばれます。
それらは成長の段階で特にとりいれられるべきです。
マメルリハインコは粟穂を本当に喜んで食べます。
それらは、たんぱく質、ビタミンB、葉酸、マグネシウム、カルシウム、
およびカリウムを豊富に含みます。
.
多くのブリーダーは、挿し餌から切り替えて離乳させるための食物として
粟穂を供給します。なぜなら、それは高炭水化物であり、
迅速にエネルギーをマメルリハの体へ提供するからです。
マメルリハインコが新しい環境に移動させられた時や、
巣ごもる時、または輸送の時に、
炭水化物がストレスを和らげ、エネルギーを供給してくれる
とてもすばらしい食物です。
本来マメルリハインコにはメンテナンスフードとして、
毎週1度か2度与えるか、
または、他の食物を除いてそれを食べさせるのが適当でしょう。
しかし、離乳したばかりの若いマメルリハインコや、
新しい家などで環境の変化にさらされたマメルリハには、
沢山あげるとよいでしょう。
というわけで、どちらも絶賛には違いないのですが、
新しいサンディーさんの意見で興味深いのが、ストレスの緩和、
それから 切り替え食としての使用です。
私のところでも無意識だったのかどうか、
とにかく粟穂で切り替えを見るようにしています。
挿し餌の雛たちの寝床は通常チップを使っていて、
これを急に粒餌じゅうたんに変えていくと、汚れて大変になり、
温度も下がりますので、
まず大体の大きさに育ってきたら、チップを拾っては
くちばしでかじかじしているのを見かけますので、
そうするとチップのうえに、粟穂をカットしたものをいれておきます。
この粟穂が少しずつほぐされていて、殻がみえてきたら
切り替えのサインになります。
ただ、マメルリハだけでなくセキセイにも同じ離乳用に与えるのですが、
セキセイの場合、粟穂を投入した初日にもう茎が全部裸にされてしまっていて、
一日中齧ってたのか、おなかがパンパンになって、
急いで水をあげないといけなくなる子が出てきます。
その子達は唐突に挿し餌から粒餌に切り替わってしまって、
次の日から挿し餌をぱたっとやめてしまうので、
最初のほうは急に食べなくなったので心配でたまりませんでした。
粟穂なしで切り替えするのとしないのでは、
切り替えにかかる時間が違う気がします。
できるだけ早く切り替えたいと私は思いますので、
粟穂は強い味方です。
大人の鳥たちにとっても、これがあると粒餌の減りもセーブでき
お財布にやさしい・・・留守も安心・・・。
日本では副食、おやつの意味合いが強いようですが、
マメルリハという新陳代謝の活発な小鳥には、たまにあげる というよりも、
常に補充しておくほうが無難 といった位置づけのほうが
お互いが安心できると思います。
私は繁殖してほしいなあ と思う籠には、わりとにぎやかに
粟穂を釣りまくります。
「うわあ、いっぱいある!こんだけ貯蔵されてりゃあ安心だね!」
といった生活の安堵感で巣ごもりを促せている気がするのですけど、
なぜそう思うようになったかは不明です、だ、誰かに聞いたのかしら、
マメルリハの誰かがそう言って教えてくれた気がするんですけど、
思い出せません、リブだったかなあ、ショパンだったかなあ・・・。
というわけで、おもにキビというより粟穂について書きました。
抜粋元は下記ハンドブックです。
ちなみに うるち粟とかいいますが 水分が多い、つまりうるおった雑穀は、
鳥さんが胃もたれするのでやめたほうがいいとか。
それを聞いてからは、自分が胃もたれしたときに、
「ああ、こんな思いを鳥さんにはさせない・・・」
とか、
おなか壊したときに、
「ああ、鳥さんはもっと小さい体でこれはきついよなあ・・」
とか、想像するようになりました。
そうですよね、鳥さんだって食べすぎとか脂っこいとかありますよね。
ちなみに 粟 は 古来日本では「逢ふ」という語呂や「実を結ぶ」ということで、
恋の成就を願う植物として扱われていました。
そういう意味でも、結婚したカップルの籠に
いやになるくらい粟穂をぶら下げる私のアホな真似は、
意外とまとを得ているのではないでしょうか・・・・?
【旧装版】 | 【新装版】 |
1999年 Mattew M.Vriends,Ph.D.著 | 2009年 Sandee Molenda著 |
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- 粟穂について 序章
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そうですねえ、わたしもちとつくものは
完全に駄目なイメージがありました。
うるちともちに大別される日本粟がそもそも向いてないのではー というイメージでした。
その中間の硬質米に近い感じ・・・?
なので 水分含有量が多いために販売時にうるち粟とわざわざ明記されているものと ただの粟なら
ただの粟のほうがいいのではと思うのですが、
どうでしょう。s italikaはうるちのようですけど、
およそ東南アジアなどで栽培されているのは
実はもち粟のほうが多いとか。
売ってるところで はっきり「うるち粟」とわざわざ書いてるのは
一応選ばないんですけど、
実際は鳥たちも水分多いのが好きだったり、気にくわなかったり、
自分たちである程度は調節してると思うんですけどね。
今年の収穫が次々に入荷して、秋は本当に楽しいですね。私も我が家のことりさんたちに粟穂をたくさん注文しました。
雛ちゃんがひとりだちするのにもすごくお役立ちですもん。魔法のごはんです(笑)。
ちょっと質問していいですか?
差し障りがあったらごめんなさい。
粟(キビもお米もですがー)にはおおまかにモチとウルチに大別されて、私は粘り気のあるモチ種がことりさんにはお腹を壊す?(そのう炎なのかしら)のでよくなくって、必ず特に粟・米はウルチを食べさせるようにって小鳥屋さんの店主から聞いたんですがS子さんのログにはウルチがダメとかで? それじゃS子さんのことりさんはモチ種をいただいているのですか?
粟もキビもたくさん種類があって、みなさんどういった種類の粟・キビを与えているのかなあって思ったんですよ。
初コメントなのに長文ごめんなさい。
また来ます。