2013.1.5 19:05

競技かるた、永世クイーンが9連覇達成!

クイーン戦、挑戦者・本多と札を取り合うクイーン・楠木(左)=滋賀県大津市(撮影・志儀駒貴)

クイーン戦、挑戦者・本多と札を取り合うクイーン・楠木(左)=滋賀県大津市(撮影・志儀駒貴)【拡大】

 大津市の近江神宮で5日開かれた、小倉百人一首競技かるた日本一を決める女子の第57期クイーン位決定戦で、永世クイーンの大学院生楠木早紀さん(23)=福岡県宗像市=が9連覇を達成した。男子の第59期名人位決定戦では、京都市の会社員岸田諭さん(25)が新名人となった。

 クイーンは先に2勝、名人は3勝した方が勝ち。楠木さんは、石川県小松市の小学校講師本多未佳さん(23)を相手に、1回戦を4枚差で退け、2回戦は17枚差で圧勝した。試合後「1回戦は緊張気味で硬くなったが、自分らしいかるたの取り方ができた」とほっとした表情で喜びを語った。

 名人戦は14連覇中の西郷直樹永世名人(34)が出場を辞退。西日本代表の岸田さんは、東日本代表の会社員千代間大和さん(25)=横浜市=に3連勝を収め、「うれしい。今は頭が真っ白」と目に涙を浮かべた。

 西郷さんも会場で観戦し、名人戦に挑んだ2人に「これからもっと強くなる」とエールを送り、「新名人と対戦したい」と意欲も見せた。一般の観戦者ら約600人が詰め掛け、熱戦を固唾をのんで見守った。(共同)