小倉百人一首の競技かるた日本一を決める「第59期名人位決定戦」が5日、大津市の近江神宮であり、西日本代表として出場した篠山市出身の会社員岸田諭さん(25)=京都市=が、兵庫県出身者として初めて名人位に輝いた。
岸田さんは小学1年生で篠山かるた協会に入り、高校を卒業するまで同協会で腕を磨いた。大阪大時代の2009年にも名人戦に出場したが、2012年まで14年連続で名人の座を守り続けた西郷直樹さん(34)に敗れていた。
今期の名人戦は西郷さんが出場辞退。東日本代表の千代間大和さん(25)=横浜市=との対戦となった。岸田さんは持ち味とする終盤の強さを発揮して連勝。3試合目も中盤まで劣勢だったが、冷静にチャンスをつかんで逆転し、無敗で試合を終えた。
「今はほっとして真っ白な気分」と岸田さん。一方で「守りに入ったら終わり。自分の足りないところを見極め、苦手な相手とも戦い続けていきたい」と話した。
同日、同会場で開かれた「第57期クイーン位決定戦」は、福岡県宗像市の大学院生、楠木早紀さん(23)が、石川県小松市の小学校講師、本多未佳さん(23)を破って9連覇を果たした。
(井原尚基)
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