アスベスト:検出方法、JIS採用せず−−国際標準化機構
毎日新聞 2012年06月26日 東京朝刊
建材に含まれている鉱物がアスベスト(石綿)であるかどうか調べる方法について、国際標準化機構(ISO)が、欧米普及型の方法を国際標準とすることを決めたことが分かった。日本で使われている日本工業規格(JIS)の方法は欠陥があるとして、採用されなかった。建材中のアスベストの検査を担当する厚生労働省は検査方法を見直すつもりはないとしているが、専門家は「早急に国際標準に合わせるべきだ」と指摘している。
ISOが石綿の検出方法の国際標準化を目指して審議し、日本を含む議決権のある11カ国が4〜6月に投票。満票で欧米普及型が承認された。【大島秀利】