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福島 避難区域で2年ぶりの年越し
1月1日 4時46分

福島 避難区域で2年ぶりの年越し
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東京電力福島第一原発の事故の避難区域のうち、放射線量が低く、年末年始に限って宿泊が認められた地区では、2年ぶりに一部の住民が避難先から自宅に戻り、ふるさとで年を越しました。

福島第一原発周辺の飯舘村のほか、南相馬市、田村市、川内村の4つの市と村の避難区域のうち、放射線量が比較的低い地区では、先月29日から3日までの6日間、自宅での宿泊が初めて認められました。
このうち、飯舘村の高野森夫さんの自宅では、ふだんは別々の避難先で暮らしている家族7人全員がそろって年越しを迎えました。
高野さんは、事故のあと、さいたま市に避難している息子夫婦と小学生の3人の孫や、秋田県に避難している妻と一緒に、住み慣れた自宅で紅白歌合戦を見たりして楽しんでいました。
高野さんは「ふだんはバラバラに生活しなければならない家族と年越しを迎えられてよかったです」と話していました。
また、飯舘村にある綿津見神社には小雪が舞うなか、2年ぶりに初詣に訪れる人の姿が見られました。飯舘村の自宅に宿泊し、初詣に訪れた男性は「みんなで一緒に村に帰れる日が来るまで、村民全員が健康でいられるようにお願いしました」と話していました。
避難区域の年末年始の宿泊には、4つの市と村で、全体の7%のおよそ530人が申請をしています。

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