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help RSS 壮大なスペースオペラを博多座で〜宝塚宙組公演

<<   作成日時 : 2013/01/05 23:48   >>

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 私の39年におよぶ宝塚ファン人生において、初めての「初日観劇画像」を無事に果たしてまいりました。宝塚大劇場での元旦初日、というのも素晴らしいと思いますが、九州においては、博多座の初めての1月公演であり、その初日というのは歌舞伎などの芝居小屋特有の雰囲気の中での華やいだ雰囲気があり、とてもすてきでした。

 今回は佐賀出身の朝夏まなとさんが花組から宙組に移籍して初めての公演でもあり、そこに私が29年にわたってファンになっているベテランの磯野千尋さんも特別出演されるということで、ちょっと通わなくては・・・という気分になっております。
 佐賀出身のタカラジェンヌを応援する「佐賀さくら会」や朝夏まなとさんのファンクラブ、磯野千尋さんのファンクラブなどいろいろなツテで、いろんな方に舞台をご覧頂きたいと思っておりますが、まずは、初日を磯野さんを支える立場で、両親と母代わりの恩ある知人を招いて観にいこうということで、今日のツアーを計画しておりました。

 ところが、昨日になって母が急にいけなくなったため、急きょピンチヒッターをつのり、普段はとても忙しい方ですが、やはり長年の宝塚ファンの友人が偶然にも時間を作れることになり、席を空けることなく乗り切ることができました。
 なにしろ、今日、博多座に着いたら、その座席は3枚が最前列、あと1枚が2回の2列目ということだったので、3枚をお三方に渡して、私は2階席に回りました。最前列が空席になっていたら大変でした・・・・。しかし、上から見ていると、その最前列の席は、客席降りの場所でもあるし、磯野さんや朝夏さんがすぐ近くに観られるという、私的にはとても美味しい場所で、そのありがたみをまるでわかっていない父が、通路ぎわの席にいて、主演の鳳稀かなめさんがすぐそばを通ってもふつ〜にしている様子が見て取れて、なんともはや「猫に小判とはこのことだわ!」と焼き餅を焼いてしまったのは、許していただくことにしましょう。

 さて、作品は「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」で、知る人ぞ知る人気のスペースオペラ小説の舞台化されたものです。私はアニメになったのをちらりと観たくらいで、あまり知らなかったので、はたして長大な作品がどんな風になるのか、私についていけるのか、はたまた両親の世代についていける作品なのか・・・・と心配していましたが、杞憂に終わりました。
 とにかく、壮大な作品を映像処理など上手に整理しながら、テンポよく見せてくれる作品になっていました。

 登場人物はみなさんアニメから飛び出してきたようで、原作者をして「拙作が3D化されたようだ」と言わしめただけのことはある、と思いました。多分、2階席から観たほうが全体が見えてよかったかもしれないと思います。

 主演の鳳稀かなめさん扮する銀河帝国元帥のラインハルト・フォン・ローエングラムと朝夏まなとさん扮する幼馴染であり忠実な部下のジークフリート・キルヒアイスの関係性がとてもすてきで、とくに朝夏さんのキルヒアイスは誰からも愛される印象深い役です。
 朝夏さんは、花組時代よりもさらにのびのびと演じておられて、歌がとても素晴らしくなっていたのに驚きました。これまでちょっと硬さや力みを感じていたのですが、今回は伸びやかで自由自在で、台詞回しとともにとても耳に心地よいものでした。役としても共感できるもので、観ていて嬉しくなりました。

 磯野さんは、大劇場公演ではリヒテンラーデというちょっとずるい役人を演じておられたのですが、今回は銀河帝国の皇帝フリードリヒW世に役代わりとなっておられました。さすがに重厚な役作りで、これ以上偉い人はいない、というのにふさわしい雰囲気でした。
 皇帝は独裁者で、ラインハルトの幼少のころ、その姉・アンネローゼを後宮に召抱えてしまうので、ラインハルトから憎しみの対象となっていますが、最後にはラインハルトの理解者でもあったということが明らかになります。その最期のシーンに至るまで、実のところ、磯野さんの「人の良さ」が見えてしまって、なぜか、冷酷な独裁者というよりも「ちゃんとわかっている人」という感じになっていました。
 あとで磯野さんに聞いたら、役代わりしているので、苦労なさっているようで、多分、日々進化していかれるのだろうなあと思います。私は、今の皇帝、好きなのですがね。

 このほか、私のツボにはまる役は、ラインハルトの宿敵とも言える自由同盟軍の准将ヤン・ウェンリーとその親友の婚約者で反戦平和を訴えて議会選挙に立候補する芯の通った女性ジェシカです。
 宇宙戦争の場面が多いのですが、その中で「お国のために命を投げ出した兵士らは英雄だ」と政治宣伝に利用する支配者に対して「そういうあなたはどこに立っているのか」とつめよるジェシカや、戦争が一部のものの儲けのために操られるように仕組まれていること、核戦争に反対するキルヒアイスの思いなど、今に通じる場面もあって、いろいろ考えさせられるものがあります。

 とくに、ジェシカが平和を願って歌う歌は、私の画像FBの友人が「山下明子のテーマ」だと言っていた意味がよくわかりました。とても共感し、私じゃないか、とさえ思えました、と言うといいすぎでしょうか(笑)

 全体として兵士が多いので男役の出番の方が多く、娘役さんたちはちょっと損しているようにも思いましたが、作品としては水準の高いものでした。ぜひ、機会があればご覧頂きたいと思います。

 終演後は、磯野千尋さんの楽屋出を待って、少しお話させて頂きました。なにしろ、申し訳ないほど「シニアクラスのお取り巻き」になってしまったのですが、磯野さんはとても優しく、父が87歳だ、というと「若い〜!」と驚いておられました。最後に、記念のショットをいただき、「明日から最後まで頑張ってください〜」とお見送りしました。

 朝夏さんもふくめ、みなさま、28日の千秋楽までお元気で、すてきな舞台を繰り広げていただきますように!

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