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この作品は<R-18>です。
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弐
 顔を上げずにりょうがそんな姉の仕草を目だけで追っていると、きりは弟の胸の蕾を口に含んだ。
姉の愛撫に感じていたのか、硬く力を持ったその蕾を、きりは唇の間で優しく食み、舌先を使ってゆっくりと転がす。
姉の吐き出す息が己の胸の上でそよそよとそよぐのを感じながら、りょうは一度だけ深い溜め息を漏らした。
彼の両手はきりの頭に当てられ、膝の辺りまで伸びた、まさに丈成すその濡れ羽色の艶やかで豊かな髪をまさぐる。
 その間、弟の乳首に飽いたきりは、胸の上で舌を滑らせ、徐々に腹の方へと移動していった。
少し窪んだりょうの腹や臍の周囲まで余すところなく舐め回し、時に愛おしげにその肌に口付ける。
 りょうの上半身の至る所へ唾液を塗りつけると、それに満足したのか、きりはさらに後ろへと下がり、弟の足元までやってきた。
刹那の躊躇もなくりょうの着物の裾に手をかけ、股間が見えるところまでたくし上げる。
陰部を覆う白の下帯を丁寧に解くと、黒い茂みの中で反り立ちつつある弟の一物が目に入った。
きりはこれまでに何度となく、それを通して己の内にりょうの体液を取り込んできたのだ。
 その見慣れた一物を眺めながらきりは口元に笑みを浮かべ、手を伸ばしてそっと太い棹を片手に握る。
弟のそれは火の如く熱を放ち、時を経るごとに硬く大きく張り詰めていた。
 きりは一物を握ったまま片手をゆっくりと上下に動かした。
掌と指を使い、上から下まで棹を撫でるようにゆるゆると手を動かす。
そして、その様子をりょうがじっと見つめているのが分かると、弟と視線を合わせ、柔らかな微笑を浮かべた。
 姉の手の中で擦られ続けるうち、りょうの一物はこれ以上ないほどに膨張し、石にも負けぬ硬さを保つようになった。
長々とそそり立つ弟の男根に見惚れたか、きりはいつもながらの感嘆の溜め息を吐いた。
 それから、背中を滑り落ち畳の上にまで流れる自身の黒髪を重たげに後方へ払いのけ、りょうのものに顔を近づけた。
鼻先でしばし鈴口を擦り、その匂いを堪能してから、おもむろに口を開ける。
血でも飲んだような緋色のきりの唇が、りょうの黒ずんだ一物の先端を覆い隠し、張り出した笠が含まれた次には、太い茎胴が徐々に姿を消していく。
 姉の口中に己のものが沈んでいく感触を覚えたりょうは、天井を見上げ、微かに四肢を震わせた。
きりは緩やかに顔を下ろしていき、咽頭に届きそうなほど深くまで一物を咥え込んだ。
その状態で一旦静止し、やがて頬を窪ませると静かに顔を引いて弟のものを扱き出す。
 再びきりの唇の狭間から現れたりょうの棹は、たっぷりとした唾液が絡まり、夕刻の日差しを照り返してぬらぬらと濡れている。
 自分の唇が笠に行き当たったのを知ると、きりは亀頭を口に含んだまま舌を動かし、笠の下や裏筋を満遍なく舐めた。
それだけでなく舌先を鈴口に押し当て、中を穿るように尿を放つ狭い穴へと先端を潜り込ませる。
 姉の舌技を受けてびくりと震えたりょうは、熱い息を吐き出した。
体は火照り始め、無意識なのか、どことなく落ち着かなげに身を揺する。
 一物の先端を弄り回していたきりは、そのうちに再度顔を下げ、喉奥へと太い棹を呼び込んだ。
亀頭の先が舌の付け根辺りまで届いたのが分かると、今度は顔を上げ強く押し当てた上下の唇で一物を刺激する。
そうして顔を上げ下げするうち、その動きはしだいに速度を上げた。
眉毛の下できっちりと切りそろえられた前髪を躍らせながら、きりは一定の間隔で反復動作を繰り返す。
「……んっ……ふっ……」
 顔を上下させるたびに喉の奥からそんな声を漏らし、きりは忠実な動きでりょうのものに口での愛撫を与える。
時に顔を回して頬の内側で棹を擦り、自身の唇がしっかりと茎胴を捕らえているかを確かめるように、口中で一物を翻弄する。
きりの顔の振りがより素早さを増すと、唇と棹の間からは涎を啜る音が漏れ、啜りきれなかった涎は硬い胴を伝い、根元を握るきりの片手を越えて陰嚢の方にまで垂れ落ちる。
 姉の柔らかな唇の感触とぬめりを伴う口中の温かさに酔いつつあるりょうは、少し苦しげに眉を顰め、片腕を額に乗せると、もう片方の手で肌蹴られた自身の着物をきつく握り締めた。
 弟の息が多少上がり始めたのには気づいたが、きりは淡々と口淫を続けた。
たまに顎の疲れを覚えると、動きを緩め、舌を動かして棹を舐め、縫い目をなぞり上げる。
りょうの一物はどこもかしこももう充分に唾液に塗れていたが、それでもまだ足りないとばかりにきりは好きなだけ時間をかけて弟のものを咥え続けた。
「……姉さん……」
 そうこうするうちに、りょうは辛そうに姉を呼んだ。
きりの口中にある彼の一物は、血管が浮き出るほどに膨れ上がり、今にも弾けそうに脈打っている。
弟が全身に力を込め何事かに耐えているのが分かったきりは、いっそう顔の動きを速めりょうの棹を扱きたてた。
 りょうの息遣いはなおも荒く変化し、たまさか腰がびくりと跳ねる。
きりは弟の内部から何かを汲み上げるように唇で一物を軽く引っ張り、彼の体液の放出を促した。
その顔の振りは極限まで速まり、弟の棹は姉の唇の間で素早く出たり入ったりを繰り返す。
「あぁ……うっ……」
 りょうが果てたのはそう呻いたと同時だった。
 一度だけ大きく腰を跳ね上げ、姉の口中に深く自身を差し入れると、りょうは体の奥底から急激に這い登ってきた欲望の存在を感じ、それをきりの喉奥めがけて勢いのままに放った。
 どろりとした白濁液は一物の先端から噴出し、次から次へときりの舌の上に乗せられていく。
弟のその青臭い精を、きりは大きく喉を鳴らして端から嚥下していった。
ごくりと喉元が動くたびに、苦味を帯びた液体が食道を通りすぎ胃へと落ちていく。
 何度か体を震わせて姉の口内へと精を放つ弟を、きりは彼のものから口を離さぬまま目を細めて見守った。
 菊門を窄めて全てを放ち終えると、息を荒げたりょうの胸は大きく上下していた。
 そんな弟を尻目に、きりは射出をすませた彼の一物に吸い付き、中のものを搾り出しつついまだ硬い怒張を半ばうっとりとして味わい続ける。
 ようやく気がすんできりがりょうの一物から口と手を離した時、それは一向に萎える気配も見せず、隆々とそそり立ったままだった。
 それまでりょうの足のあわいに身を屈めていたきりは、体を起こすと弟の腰の辺りを跨いで膝立ちをし、己の着物の裾を再度大胆に捌いた。
きりが身に纏っているのは、白地に藤紫の桔梗紋をあしらった上品な袷だ。
その裾が左右に広く割れると、彼女の慎ましやかな茂みが僅かに見え隠れする。
 きりは膝立ちの姿勢で後ろ手に弟の一物を摘むと、それが自身の真下へ来るように位置を調整した。
 一度目の射精の余韻から深呼吸をして息を整えたりょうは、一言も発さずに姉の成すことを注視している。
 少し手をずらしほどよい箇所を探っていたきりは、しばらくして狙いを定めたか、いささか腰を落とすと一物の先端と己の陰門を触れ合わせた。
まだ誰も触れていないはずの壷口は既に豊潤な蜜を溢れさせ、りょうのものが肉襞の狭間をつついただけで、くちゅりと湿った音が響く。
 きりは弟の怒張が入りやすいように尚足を広げ、彼を自身の内部へと呼び込んだ。
体を下げるとぬぷりと一物の先端が潜り込み、秘唇を押しのけてさらに奥へと進もうとする。
笠が侵入する際には、多少辛かったのかきりは眉間に小さく皺を寄せ、弟のものをすんなりと導けるよう、緩く腰を揺らしながら少しずつ体重をかける。
柔肉の狭間へ亀頭部分が埋め込まれると、あとはそれほど辛くはないのか、一息で腰を沈め、ぐぶぐぶと硬い一物を飲み込んだ。
太い茎胴が内襞に擦れ、ぬるぬるとした粘液を纏った内壁に己のものが包まれるのを知ると、りょうは堪らずに顎をそらし陶然とした表情を浮かべる。
 幾許かの時を経て、弟の一物はその全てが姉の中へと沈み、膣口とりょうの下腹の茂みがぴたりと合わさる。
 姉の柔襞の心地よさに浸っているりょうは、妙に艶めいた様子できりの下に横たわっている。
きりはそんな弟を一頻り眺めたあと、そっと彼の腹の上に両手を突いた。
 それが分かり目を開けたりょうの瞳は、姉の紅玉を思わせる瞳を捕らえ、二人はしばらくの間無言で互いを見交わした。
 ややあってりょうが両腕を伸ばすと、きりは心得たように身を屈める。
今度はりょうがその彼女の襟に手をかけ、そろそろと押し開いた。
きりは交互に左右の肩を揺らし、襟元から肩口を覗かせる。
弟によって二の腕辺りまで着物を脱がされたきりは、りょうを見つめながら袖から腕を引き抜く。
そこで現れた彼女の上半身の肌は幽鬼のように青白い。
そのせいで赤い唇と紅の双眸がいっそう際立つ。
今そのきりの瞳は、ほとんど真横から差し込む暮れ方の眩しい西日に妖しく煌いていた。
 姉の着物を肌蹴させると、りょうは彼女の乳房に両手を添えた。
きりの胸の膨らみは弟の手をやんわりと受け止める。
血の気を失っているように見えるその色に反し、彼女の肌えは殊のほか温かく、弾力性に富んだ二つの乳房はりょうの手にはほどよい大きさだった。
その肉の柔らかさと手の平に吸い付いてくる素肌の感触を楽しみつつ、りょうは両手で掴んだ姉の乳房を柔らかな手つきで揉み始めた。
 そうして少しの間、弟の好きなように二つの膨らみを揉ませていたきりは、そのうちに弟の手の動きに合わせてゆっくりと腰を回し始めた。
僅かに背をしならせ、蜜壷の奥へと沈みこませたりょうの一物を自身の肉襞で弄ぶ。
前後左右に腰を動かしたかと思うとまるで弟に見せ付けるように艶かしくくねらせ、時に故意に窄めた膣道で一物を締め上げる。
 そんな姉の腰遣いにりょうはたちまち股間を疼かせる。
きりの乳房を揉む手がだんだんと疎かになり、頬が紅潮し始める。
つい先刻精を放ったばかりだというのに、彼の体の芯は快感に侵食され、認識はしだいにあやふやになる。
ただ感じ取れるのは、姉の蜜壷の温かさ、その襞の一枚一枚の複雑な動き、自身の棹に絡みついてくる粘液と肉壁。
 きりは弟の一物で自らの膣内を掻き回した。
彼女がひとたび腰を回すごとにぐちっと湿った水音が、しっかりと繋げられた姉弟の陰部から立ち上る。
 奥歯を噛み締めて疼きに耐えている弟を、きりは緩やかに口角を上げ、どこか楽しげに見つめていた。
そのまなざしは熱く、潤んだ瞳は陽炎のごとく揺らめいている。
「あっ……ん、あっ……あぁっ……」
 硬い弟の怒張を自身の蜜壷で味わっていると、きりはいつの間にか悩ましげに小さな喘ぎ声を上げていた。
赤い唇の狭間から漏れる吐息は熱く、量を増した愛液は秘唇と肉茎の間から滴り落ち、陰嚢をも濡らしている。
垂れてきた蜜にふぐりをくすぐられたように感じたりょうの一物は益々硬く張り詰め、きりはその先端がめり込むほどにきつく子宮口を押し付けた。
 縁側に続く障子戸も雨戸も開け放たれているため、二人の体も室内も毒々しいほどの黄昏の朱に染め上げられている。
弟の上で揺れるきりの黒々とした影は畳の上に長く伸び、それによって醸された淫らな雰囲気はいっそう姉弟を煽り立てた。
 
 
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