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米 アサド大統領演説を厳しく非難1月7日 13時2分
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シリアのアサド大統領が6日、国民向けの演説で反政府勢力との対話を拒否するなど強硬な姿勢を維持したことについて、アメリカ政府は「権力にしがみつこうとしている」と厳しく非難し、改めてアサド大統領に退陣を求めました。
アサド大統領は6日、首都ダマスカスで演説し、欧米諸国などからシリア国民の正統な代表として承認された「シリア国民連合」との対話を拒否するとともに一定の政治改革に応じる姿勢も示唆して、反政府勢力の切り崩しを図るねらいをうかがわせています。
これについて、アメリカ国務省のヌーランド報道官は6日、声明を出し、「演説は、権力にしがみつこうとするもので、現実とかけ離れている。シリアの人々への抑圧をさらに続けようというものだ」と述べて、アサド大統領の演説を厳しく非難しました。
そのうえで、「アサド大統領は正統性を完全に失っており、政治的な解決と民主的な政権移行を実現するために退陣しなければならない」と述べて、アサド大統領に対して改めて退陣を求めました。
アメリカ政府は、「シリア国民連合」に対して支援を強めていく姿勢を示す一方で、武器の供与については否定的な姿勢を続けています。
しかし、シリアではいまも市民の犠牲が増え続けていることから、アメリカ国内ではオバマ政権に対して、より積極的にシリア情勢に関与するよう求める声も上がっています。
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