(cache) 淀川乱歩 魔小説 地獄の絵本 柔襞日記

魔小説 地獄の絵本 柔襞日記


 ein 淀川乱歩  YODOGAWA Rampo








柔襞日記 其の一




inserted by FC2 system
背景色:
文字色:

 ……目覚めると、其処は妖怪国だった。今、妖怪国は大変な事に為っていた。
 ……僕が気付くと、全裸で地面に寝ていた。僕は慌てて上半身を起こした。其処には信じられ無い様な光景が繰り広げられていた。髪の色も肌の色も様々な子供達が、全員全裸でうろうろしてたんだ。素っ裸の子供達は性別も年齢も様々で、何故か男の子達は全員、年齢の区別無く幼い陰茎を常に勃起させ続けていた。 ……でも、僕が一番驚いたのは、そんな子供達を淫らに、性的に嬲っている妖怪達の姿だった。図書室の妖怪大図鑑や、妖怪大百科で見た事の有る日本妖怪達が全裸の子供達を玩弄し続けて、快楽で身悶えさせていたんだ。何故? 僕は言葉の通じる子供達を探しては聞いて廻ったけど、何が起こっているのか知っている子は一人もい無かった。たぶん、妖怪達は人間に腹を立てたんだと思う。
 ……そして、此れは後で分かった事だけど、此処の人間の子供達の全員が、常に一糸いっしとして身にまとわ無い全裸の姿のままで過ごしているのは、実は強力な呪いのせいだった。其れは強力な武装解除の呪いで、子供達は全員、常に防具も武器も身にける事は出来無かった。つまり、どんなに恥ずかしくても、股間の性器を自分の手で隠す事さえ不可能だったんだ。僕も全裸で、勃起し続けている陰茎おちんちんまわりの子供達や妖怪達に、常に見られ続けて生活していた。 ……其れは本当に強力な強制の呪いで、人間の子供達は自分の意思では、手に道具を持つ事も出来無かった。たとえば地面に何かを書く時も、木の枝を手に持て無くて、自分の指で土にみぞを彫るしか無かった程だ。

 ……処で、不思議だったのは、僕達が此の妖怪の世界に来てから、一度も何にも食べてい無いのに平気だった事だ。川の水を飲む事は有っても、何も食べる事は無かった。いや、正確に言えば此の世界には、何にも人間に食べられる物は無かったんだ。其れに、一度もオシッコやウンコをしたく為った事も無かった。 ……また、僕達の体内には数種類の妖怪達が何時の間にか住み着いていて、細菌妖怪、いや妖怪細菌達が、僕達が怪我をしてもたちまち傷口を修復してくれていた。
 ……更に、全ての妖怪達には人間の心を無意識から完全に支配して、自在に操る強力な催眠暗示能力が有った。だから、僕達人間の子供達は逆らう事も忘れて、様々な妖怪達に生きた性的玩具としてもてあそばれ、犯され続けていた。妖怪達に、常に全裸の全身を愛撫されて性的に嬲られ続け、犯されたり絶頂させられる事が僕達の唯一の喜びであり、不老不死にされた僕達の無限に続く性的快楽地獄の日常だった。僕も、何時しか以前の記憶が薄れて行き、何時の間にか大部分は忘れて仕舞っていた。特に、家族や家庭での記憶は完全に消去されて仕舞っていた。今の僕には両親の顔も、名前も思い出せ無かった。 ……また、そんな妖怪達は、僕達の精神も記憶も全てを完全に支配していたらしい。髪や瞳の色の違う子供達も大勢いたけれど、耳に聞こえる異国の言葉と同時に、其の言葉の意味が無意識に理解出来ていたのは妖怪達が同時通訳を行っていたのだろうか。
背景色:
文字色:

 ……処で、この世界で僕達は、何も飲み食いし無い代わりに毎日一度、必ず肛門から直腸の中へと、妖怪の体液を注入されていた。僕達は、男の子達も女の子達も、全裸のまま妖怪に尻を向けて、地面に四つん這いにされると、妖怪の男根で肛門を深々と犯されては、体内に其の妖怪の体液を射精され続けていたんだ。
 ……其の妖怪達は、全裸の少年の姿をした妖怪達で、全身が半透明に透けていた。妖怪達の名前は恥肉と云って、妖怪達の話では中国妖怪の視肉しにくと西洋妖怪の男淫魔インキュバスの精液から、妖怪の錬金術師が創り出した合成妖怪らしい。 ……人間の少年少女達は、地面の中から次々と生えてくる恥肉の半透明少年達に取り囲まれ、地面の上で全裸で四つん這いにさせられ、周囲から恥肉達に押さえ付けられて身動き出来無いままに、交替で背後から妖怪達に肛門を犯され続けていた。
 ……恥肉達が僕達の直腸内へ射精する体液は、生温くて奇妙に心地良かった。四つん這いの僕達は、妖怪少年達の勃起した男根を繰り返し肛門に出し入れされ続けながら、周りを取り囲んだ恥肉達の手で、全裸の全身を撫で回され続けていた。そして、男の子も女の子も左右から差し込まれた妖怪達の手で、股間の性器を丹念に愛撫され続けては、性的絶頂を繰り返していたんだ。
 ……やがて、僕達は自分から地面に四つん這いに為ると、肛門に恥肉達の男根を求めて自ら尻を上げる様に為って行った。そんな僕達の前にも恥肉少年が立つと、半透明の陰茎を僕達の唇に押し付けて来た。僕達は背後から肛門を犯され続けながら、目の前の妖怪の勃起した男根を口に含むと、激しく吸い扱き続けた。そして、口の中に射精された妖怪の体液を呑み続けていたんだ。


 ……兎に角、此の妖怪達の世界では僕達人間の子供達は丁度、犬や猫の様な妖怪達の愛玩動物ペットだった。 ……僕達が、道の真ん中で妖怪達に襲われ、犯されていても、誰も何も気にもめ無かった。妖怪達にとって、其れは犬や猫の交尾の様な、日常的な光景だったんだ。僕達は昼間の明るい野外そとで、妖怪達に全裸の全身を玩弄され続けては、快楽に喘ぎ絶頂する様子さまを、他の子供達や妖怪達に取り囲まれて、見物され続けていた。
 ……そして、其の逆に、妖怪達は衣服を着て、古い日本の民家の様な家の中に住んでいた。妖怪達に気に入られて、妖怪の家の玄関に首を紐で繋がれて、全裸で飼われている子供達もいた。まるで番犬の様に。妖怪達の家の番犬にされると、道端で妖怪達に襲われて強姦される事は無くなった。其の子は、其の家の妖怪達の所有物かペットなので、他の妖怪達が勝手に襲う事は出来無くなったからだ。若しも、其の子を抱きたく為った妖怪達がいたならば、持ち主の妖怪達の許可が必要に為った。其の子は何かの謝礼と交換に、他の妖怪達に貸し出されるのだ。
 ……特に美しい少年や少女達だけを集めて飼っている、妖怪達の大きな家も有った。其の家は、室内で全裸で飼っている子供達を、妖怪の客達に貸し出して商売をしていた。大抵は、妖怪ぬらりひょんや古狸達だった。全裸のままでも畳の上で眠れるので、子供達にはとっても人気が有って、競争率は高かった。其の家に飼って貰いたい子供達は、様々な奉仕をして家主の妖怪達の気を引こうと努力していた。
 ……でも、僕は好奇心が強かったので、此の妖怪の世界を彷徨い続けていた。 ……僕達人間の子供達は常に全裸で、真冬でも野外の土の上で寝ていた。武装解除の呪いは、裸身を枯葉で覆う事さえ許さ無かったからだ。だから、妖怪達の家で番犬か愛玩動物として飼われてはい無い、全裸の野良童子達は、冬は渡り鳥の様に温かな南の地方に大移動し、夏は涼しい北の地方に大移動を繰り返していた。 ……自然に、少年達だけの集団と、少女達だけの集団が出来て、同性同士の性愛が蔓延していた。昼間の道端で、年上の兄や姉が、年下の弟や妹の小さな裸身を抱き寄せて、優しく愛撫して遣っていた。そして、妖怪達に嬲られ続けた幼い性器を、母犬の様に丁寧ていねいに舐めて遣っていた。でも、僕だけは少年達の集団には参加せず、何時も一人でいた。

背景色:
文字色:

 ……僕は或る時、塗り壁達を観察していた。妖怪塗り壁達は、其の巨体で兎に角目立つからだ。其れも、数十匹も群れで団体行動するのだから。まるで、動く巨大迷路か、世界の不思議の本で見た、歩く環状列石ストーンヘンジの様に。 ……塗り壁の顔が有る表側には、全裸の子供が一人ずつ手足をXの字に大きく広げて、はりつけにされていた。子供達は背中を塗り壁の壁面に付け、両手両足の足首から先を、夫々それぞれ塗り壁の壁面の中に埋め込まれて仕舞っていた。そして、そんな身動き出来無い磔の全裸の子供達の肛門を、塗り壁の巨大な男根が下から深々と突き上げて犯し続けていたんだ。塗り壁に全裸で磔られた子供達は、男の子も女の子も幼い顔を赤く染め、恍惚うっとりとした可愛い顔であえぎ続けていた。幼い両乳首を立たせ、白い柔腹おなかを淫らな快感に大きく凹ませて。少年達は年齢の区別無く、全員幼い陰茎を固く勃起させて、陰茎それをぴくん、ぴくんと繰り返しね上げさせていた。まるで、大喜びしている仔犬達が、小さな尻尾を懸命に振っているかの様に。 ……そんな、塗り壁達が移動を始めると、僕は気に為って目が離せ無く為って仕舞った。一列縦隊で象の様に、のっしのっしと巨体を左右に振りながら歩いて行く塗り壁達の、しも一番先頭か最後の塗り壁が何かにつまずいたり、足を滑らせて仕舞ったら。表面にはりつけにされている子供達は間違い無く、押し潰されて仕舞うからだ。
 ……或る日、僕は幸運にも塗り壁達の巨大ドミノ倒しを見る事が出来た。一列縦隊で歩き去ろうとしていた塗り壁達の最後尾の一枚が、足を滑らせて前のめりに倒れたのだ。予想通り、塗り壁達は次々と自分の前の塗り壁を押し倒して、全員が地面に倒れて仕舞った。予想外だったのは、倒れた塗り壁達がグズグズと崩壊して、土の小山に変化して仕舞った事だった。然も、其の土の小山は直ぐに塗り壁達の形態に復元されたんだ。それも、直立した姿勢で。はりつけにされている子供達も無事だった。始めは驚いた表情をしていたけれど、塗り壁達が全員形態を復元して、再び子供達の肛門に無理矢理巨大な男根が挿入されて行くと、可愛らしく苦悶の表情を浮かべ、塗り壁達が体内の男根それを動かし始めると、喘ぎ始めたのだった。塗り壁は、無数の小さな土の粒の妖怪達の群体ぐんたいかもしれないと、其の時僕は思った。





【 HOME 】
Last Updated: 2006.8.8


inserted by FC2 system