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【スポーツ】

サントリー リーグ戦全勝突破 史上初の全勝VへM2

2013年1月7日 紙面から

神戸戦で3トライをあげたサントリーWTB小野沢(大友信彦撮影)

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◇ラグビートップリーグ(6日・ホームズ神戸)

 すでにリーグ戦1位を決めているサントリーが神戸製鋼を43−29で撃破し、2007年度の三洋電機(現パナソニック)以来、史上2チーム目のリーグ戦全勝を達成。トップリーグ発足後では史上初となるシーズン全勝Vへ大きく前進した。リーグ戦は全日程を終了、年間王者を決めるプレーオフは19日に東京・秩父宮ラグビー場で開幕し、1位のサントリーと4位の神戸製鋼が対戦。20日に2位の東芝と3位のパナソニックが戦い、勝者が27日に決勝を戦う。

 全勝でリーグ戦を突破したサントリーの大久保直弥監督は、快活に笑いながら言った。「サントリーのアタッキングラグビーは、元気な選手じゃないとできないんです。今日のメンバーは、今一番コンディションのいい選手たちです」

 エディー・ジョーンズ前監督の日本代表ヘッドコーチ就任を受け、新監督に就任したのが昨春。その1年目で、エディー時代も、その前の清宮監督時代もなしえなかったリーグ戦全勝の偉業を達成した。元気。それこそが、サントリーのラグビーを貫くキーワードだ。「ナオヤさんは、とにかく元気なんです。朝から元気で、昼も元気で。大事ですよね」。この日も3トライを挙げたエース小野沢は、指揮官についてそう話した。

 昨季まで率いたエディー前監督が掲げた目標は“日本最高のアタッキングラグビー”。ロングパスを駆使した華麗な展開を想像しがちだが、サントリーのスタイルは真逆だ。短いパスで愚直に前進を繰り返し、ボールを再確保するためにFWもBKも関係なく密集に体を張り続ける。だから試合に出るのも、練習でタフに体を張り続けている選手なのだ。

 この日はロックのボンド、ナンバー8小沢という2人の新人が初先発したが、将来に向けた起用ではない。「サントリーのラグビーは中途半端じゃできないんです」と、大久保監督は強調した。

 今季は「ハングリー」というスローガンも掲げている。「考えるのは、対戦相手よりも自分たちのこと。練習では、前の試合でできなかったことを徹底して追求しています」と小野沢は、貪欲な王者の哲学を説明した。トップリーグ発足後、全勝でのリーグ戦突破は2007年度の三洋電機(現パナソニック)以来2チーム目だが、全勝のまま頂点に立ったチームはない。大久保新監督のもと、新生サントリーが新たな伝説を打ち立てる。 (大友信彦)

 

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