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【サッカー】

早大が5大会ぶり大学王者 MVP富山が離脱主将ユニ重ね着

2013年1月7日 紙面から

◇全日本大学サッカー選手権 早大3−1福岡大

 大学王者を決める第61回全日本大学サッカー選手権は6日、東京・国立競技場で決勝を行い、早大はJリーグ大宮入りが内定しているFW富山貴光(4年)が活躍し、3−1で福岡大を破って、5大会ぶりに12度目の優勝を果たした。

 第21回全日本大学女子サッカー選手権は、日体大が2−1で早大に競り勝ち大会連覇で15度目の優勝を飾った。

 早大の富山は左足に熱き思いを込めた。弾道はアーチを描き、急降下してネットを揺らした。後半32分、リードを2点差にする一撃だった。J1大宮入団が内定しているストライカーは、MVPと5年ぶりの優勝を手繰り寄せた。

 「ここまでのチームになったのはアイツのおかげ。ピッチに一番立ちたかったと思う」

 待望のゴールを奪ってユニホームをめくり上げると、「4」の背番号が現れた。原因不明の体調不良に襲われた主将・畑尾大翔(FC東京U−18出身)のユニホームを重ね着していた。「感謝の気持ちを伝えたかった」。大学生活ラストゲームとなる決勝の大舞台で達成した。

 4年になって、まさかの不調に陥った。2年時はU−21日本代表にも選ばれ、大学生ながらロンドン五輪を目指す一員でもあった。だが、昨春からゴールが遠かった。「試合に出ているのに点が…。サッカーをやめたいとも思った」。どん底を味わった。だが、はい上がり、この日チームに栄冠をもたらした。

 次の舞台はプロ。U−21日本代表でチームメートだった永井(名古屋)らが待ち受ける。「追い付き、追い越す。そのためには結果。開幕戦でゴール、2桁得点を取れるように精進したい」。そして、壮大な目標も口にした。「きょうで吹っ切れました。J1で優勝、タイトルを取る」。自信を取り戻した富山の目には一点の曇りもなかった。 (占部哲也)

 

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