2013.1.7 05:05

元巨人チョ・ソンミン氏、フラれた恋人宅で自殺(3/3ページ)

1998年5月23日、広島に完投勝利の趙ソンミン(左)と1500本安打を達成した清原和博

1998年5月23日、広島に完投勝利の趙ソンミン(左)と1500本安打を達成した清原和博【拡大】

 同氏は150キロを超す速球を武器に、高麗大時代は後に米大リーグのドジャースなどで活躍する朴賛浩(パク・チャンホ)のライバルだった。将来を期待され、1996年に異例の8年契約で巨人入り。2年目の97年に1勝11セーブをマークした。98年は先発で前半戦に7勝を挙げたが、オールスターで右肘を痛めて戦列を離脱。その後は膝も痛めるなど故障続きで、00年に1勝、02年に2勝を挙げただけで契約を1年残して退団した。

 帰国後は解説者を務めた後、05年に韓国・ハンファで現役復帰し、3年間で3勝を挙げた。引退後は野球関連事業に携わり、昨年は韓国・斗山で2軍のリハビリ担当コーチを務めたが、11月に知人と酒を飲んだ際に口論となって暴行の疑いをかけられ、契約の更新を諦めたとされる。

 豪速球から“コリアン・エクスプレス”の異名を取り、日本での活躍を期待されながら志半ばでユニホームを脱いだチョ・ソンミン氏。母国に戻っても輝きを取り戻せないまま、人生に終止符を打った。

(紙面から)