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中国がアフリカでメディア戦略
1月5日 6時58分

世界第2位の経済大国となった中国は、地下資源が豊富なうえ、将来の市場としても有望なアフリカで資源開発やビジネスを推し進めてきました。中国はさらに存在感を高めようと、アフリカを舞台に本格的なメディア戦略も展開し始めています。

中国国営の中央テレビは、去年1月、ケニアの首都ナイロビに放送局を開設し、アフリカ各地の話題をほぼアフリカ全土に伝えるニュース番組の放送を始めました。
中央テレビは、放送開始にあたって、即戦力となる記者やアナウンサーをケニアの民放テレビ局などから採用し、アフリカ各地の14の主要都市に特派員を配置するなど、アフリカの地元メディアを上回る規模の取材態勢を取っています。
中央テレビが、中国国外から毎日ニュースを放送するのは、今回のアフリカの放送局が初めてで、中国がここまでアフリカ報道に力を入れる背景には、「資源確保が目的だ」などと批判される中国のアフリカ進出について、イメージを改善するねらいもあるとみられています。
実際に、去年9月には、アフリカ各国が中国による援助を高く評価しているとする特別番組が放送され、中国の政治的な主張が色濃く反映された内容となっていました。さらに12月には、中国の政府系の英字紙がアフリカ版の新聞を創刊するなど、アフリカで、今後も中国メディアの影響力が強まることが予想されます。

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