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中国 ペットボトルの“新型回収機”
1月6日 17時43分

中国 ペットボトルの“新型回収機”
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中国で、ペットボトルのリサイクルに協力すると地下鉄やバスに乗るときに使うICカードにお金が貯まる回収機が登場し、先進国に比べて遅れているといわれる環境保護の強化につながるか注目されます。

この回収機は、北京市内にあるペットボトルの大手リサイクル業者が、より低いコストで安定的に原材料を調達しようと開発し、市内の公共交通機関のICカードを発行する会社の協力を得て実用化しました。
投入口にペットボトルを入れ、回収機にICカードをかざすと、0.1人民元(日本円で1円余り)がカードに入金されます。
北京市内では、このICカードを使うとバスは0.4元、地下鉄は2元で乗車できることから、ペットボトルを4本投入すればバスに1回乗れる勘定です。
北京市内では、先月末からこの回収機が2つの地下鉄の駅構内に合わせて4台設置され、通りかかった人たちが企業の担当者から説明を受けたり、実際にペットボトルを入れて使い勝手を試したりしていました。
北京の市民は「環境を守ってICカードにお金がたまるなんて、とてもいいと思います」とか「地下鉄の構内はゴミ箱も少ないし、飲み物をたくさん飲む若い人も多いので、回収機があれば利用すると思います」と話していました。
開発したリサイクル業者によりますと、この回収機が普及すれば、使用済みペットボトルを回収業者を介さずに調達できるようになり、ICカード会社への支払いを差し引いても十分採算がとれるようになるということで、今後3年以内に北京市内だけでおよそ2000台を設置したいとしています。
この企業の常涛社長は「中国も将来は必ずゴミ処理や環境の分野で先進国との差が縮まっていくだろう。私たちもできるかぎりのことをして、できるだけ多くのペットボトルを回収し再生したい」と話していました。

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