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プレリュードと駆けた日々 第14話 燃える男たち

第14話 燃える男たち〜19歳、余寒。 〜

その昼に雪が深く降り積もり、そして一度止んでしまうと、その晩というのは意外と静かなものです。
そんな静かな雪の夜にも、じつはそれぞれの思惑が錯綜し・・・・・







2月。おれは長野の実家へと帰省していた。
昨今は暖冬や温暖化などと呼ばれているが、まさにその通りで、
ひとたび山あいの村落やスキー場が近いエリアに足を運べば一面の銀世界となるが、
松本の市街地などは、寒いことは寒いが、雪が降り積もるということは、そうない。




2、3週に一度ほど、いわゆる「ドカ雪」が数十センチ積もり、圧雪されて融けて、また凍結して、その繰り返しとなる。
その冬も例年と違えず、ドカ雪が松本市街に訪れた。



雪景色





それに、雪が降るとタイヤを滑らせる非常にいい練習になるんだね。
狙い通りに、夕刻には雪が止み、静かな夜が訪れそうな気配。
月が隠れているから今夜は少し暗いな・・・ま、いいや。


さっそくしんとけんに連絡をしたら、二人とも電話を待っていたかのように、
「5分で行くわ」


本当にいい友達です(笑)


合計で、友人が6人、クルマが4台も集まってしまいました。。。







適度に水分を含んだ状態の雪は、キュッキュッと音を立てるタイヤの重みで踏み固められていく。



そんな中でも、たんぼのド真ん中の十字路みたいなスポットは、朝まで本当に交通量がゼロ(朝まで轍がまったくできていない)ので 雪道の運転の、格好の練習場所になる。
雪がタイヤの音を吸収してくれるので、近所迷惑にはまったくならないし。
その晩は、いっきにサイドブレーキを引いた状態に突入したクルマという鉄の塊を、自在にステアリングで扱う練習をしていた。
ちょっとサイドブレーキでキッカケを与えてあげるだけで、リアがすーっと流れ出す。
落ち着いてフロントタイヤのグリップを全身で感じながらステアリングを操作し、カウンターをあてるというあの感触は、楽しい。非常に楽しい。マジで楽しい。





除雪車が出動したあとは、コーナーの路側帯に柔らかい雪が積み上げられている。
仮にスピードを出しすぎて、クルマがその積み上げられた雪山に刺さっても、みんなでセーノで押し出せばOKなわけで
クルマのボディにはなんのダメージもないんだし。




それにこういう練習をしておくと、いざって時に落ち着いて対処できるし。






しばらく練習をして、ちょっと飽きがきたころ、ふと向こうを見ると、
暗闇の中でハザードをつけているクルマが。





けん:「なんずら、あのクルマ?」

しん:「ちょっと行ってみるじゃん。困っていりゃいけねぇで。」



本当にいい友達です(笑)












近づいてみると、たんぼの中にセドリックがハマってる!
運転席には、セーター一枚で軽装の兄ちゃんが一生懸命脱出しようと頑張っている姿が。
でも明らかに、後輪がたんぼの泥にハマって空回りしている・・・







おれ:「どうしたんスか?って・・・みりゃわかりますわね(笑)」

兄ちゃん:「ほーんと参っちゃったよー! 道があると思ったら、ないんだもんよー!」





この道は、こうなっているんです。
解説1







こう行くつもりが、闇夜と雪で、道がわからなくて、
解説2







はい、終了。
解説3






いや、バカにしちゃいけませんよ。雪が降るとガードレールがないような田園地帯は、本当に道がわからないんです。
ましてやこの兄ちゃんみたいにお酒臭い状態だと(笑)




兄ちゃんは「いやぁ、ちょっと飲んでたもんでねー」なんて言わないけど、ニオイでばれるって!


それに、こんな状態じゃレッカーも警察も呼べないジャン。
それを察知してかどうかはしらないが、しんがすかさず、



しん:「ウチらが5人でセーノで押すから、タイミングよくサイドをおろしてゆっくり一定の回転数でふかしてください。」

兄ちゃん:「マヂで!?押してくれるの??」

しん:「それから、シャーシにフックを引っ掛けるところがありますから、もう一台で引っ張ります。」

兄ちゃん:「本当??よ、よし、おれも頑張るわ(泣)」


兄ちゃんも、このヤヴァイ状態を一刻も早く抜け出しておうちに帰りたかったのでしょう。
気持ちはわかります。パトカーの巡回でも来たら、言い訳というか状況説明が大変ですし。









「せーの」





無事に泥だらけのセドリックが道路に復帰!!













兄ちゃん:「ほっんとに有難う!!一時はどうしようかと思ったよ。」

けん:「いや、困ったときにはお互い様ですから。」

兄ちゃん:「寒いところを手伝ってもらったし、みんな泥だらけになっちゃったもんね。これ、少ないけど、あったかいラーメンでも食べてよ。」



兄ちゃんの手からは壱万円札が!!
そしてセドリックは慎重に、そして急いで帰っていった。













これって、じつは儲かるじゃん!!」







その後、おれたちは4台のクルマで別々のエリアを担当し、他に困っている人がいないかパトロールに出かけた。
「困っている人がいたら携帯で連絡してすぐに合流して助けてあげよう。1h巡回して平和だったら、いつものファミレスでこの壱万円でメシ食って、今夜は解散だ」
ということにして。
















なんとも。このあとさらに2台を助けることになり、この日の収入は合計で2万円です。
そして、困っている人たちは、みんなもれなく酒酔い運転・・・・
意外なところにビジネスチャンスが転がっているもんですね(笑)






冗談はさておき、人助けをするのは楽しいものです。



それから、雪が降ったたんぼ道での飲酒運転は道がわからず危険ですのでやめましょう。








管理人ながせのブログ 長野市で少年サッカーのコーチを試行錯誤

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