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プレリュードと駆けた日々 第10話 冬枯れ

第10話 冬枯れ〜19歳、晩秋。 〜

クルマの修理が無事に終わり、またプレリュードに乗っての生活がスタートした。
修理をお願いしたディーラーや板金屋には、自分の修理代は修理が完了した時点で速やかに全額払わなくてはいけない。
たとえ事故の損害割合が有利であっても、それは自分と保険会社との契約の話。
自動車保険の事故処理手続きが終わるまで、お金は入ってこない。
プレリュードのフロントバンパーから内部のダクト等の接合部までいってしまっていたため、
修理代は予想以上に膨れ上がっていた。




おれはディーラーに、「給料日がまだだから、今月中に必ず仕払う。」と断りをいれて修理が終わったプレリュードを受け取り、 写真現像所のアルバイトに、さらに狂信的に精をだしてリカバリをした。
一晩中立ちっぱなしでラインに付き、ロボットが止まれば精度の微調整を経験の感覚から行い、そしてメンテナンスを繰り返し、 新しく入ってくる外国人に仕事を教えながら、時々紛れ込んでいるエッチな写真に目を凝らして・・・
大学の講義が終わるとアルバイトに飛んでいき、陽が暮れてから新聞が配達されるまではたらき、
帰宅して仮眠をとり、また大学へ向かうという毎日だった。
修理代は、そこらへんの大学生が勉強がてらにちょっとアルバイトをしてとても一ヶ月で払える金額ではなかったが、 それでも背に腹はかえられず、おれはついに食事も切り詰めはじめていた。
(今考えたら、借金という選択肢もあったのだろうが、そんな度胸も黄色い看板も当時はなかった。)







アルバイトに向かうある日、それはまさにプレリュードが修理からあがってきた数日後のことだった。







陽もおちかけ、いつものバイト先の横浜市港北区の工場へ向かう途中、おれは空腹の限界を感じたので、
途中のコンビニへ立ち寄った。修理代の支払い期日も迫っているので、肉まんひとつと缶コーヒー、そしてタバコだけ。





コンビニを出て、クルマに戻ると、というよりふとクルマを見ると、
ガソリンタンク付近の、リアのフェンダーに大きなヘコミが!!
どう考えても、業務用トラックの荷台のカドが当たったような形跡だ・・・
それにしても肉まん購入のたった数分の間に・・・・
慌ててまわりを見渡しても、コンビニの駐車場にそれらしいトラックはいない。
おれ:「おい!当て逃げかよ!!はやわざすぎねーか?」









翌日、近くのディーラーに修理見積もりを依頼しに行くと、

店員:「なに?このぶつけかたは・・え?当て逃げ?ひっでーなー。兄さん気の毒に・・・」

おれ:「相当はげしくぶつかってますよね、相手もびびって逃げるはずですよ。直すとどんくらいでしょうね?」

店員:「うーん・・正直なところ、ガソリンタンクの付近だからボディを内側から叩くのがやっかいなんだよ。ボディから一回フェンダーを外してやらないとね、しかもこれ、ほら、塗装まで完全にイッチャってるから、覚悟してね。」

おれ:「覚悟・・・ですか?時間的な覚悟?それとも値段的な覚悟?」

店員:「修理には2週間ほどくれないかな? それから値段は10から15くらいだろうね。塗料がいくらで仕入れられるかによるけど。ま、そんな感じかなぁ・・・でもねー、これほら塗装が剥げているから、雨降ったらすぐに錆びちゃうから早めになおしたほうがいいね。」

おれ:「・・・・・・・・・・・・・今日預けてもいいですか?」











蓄えの少ない学生って、こんなにクルマを維持するのが大変なものなんですか?
それとも、これは何か見えない力がはたらいていて、これはおれへの試練なんですか?






買ったっきり、おれ、ちっともクルマに乗れていねーじゃねーか(泣)










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