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福島・葛尾村 避難先で一足早い成人式1月2日 12時48分
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原発事故の影響で全域が避難区域に指定され、すべての住民が村の外で避難生活を続けている福島県葛尾村の成人式が、一足早く避難先の福島県三春町で開かれました。
葛尾村の成人式は、正月の帰省に合わせて1月2日に村の施設で行われていましたが、原発事故の影響で全域が避難区域に指定され、すべての住民が村の外で避難生活を続けているため、ことしは去年に続き、住民のおよそ6割が避難している三春町のホテルで開かれました。
成人式には新成人の男女17人が出席し、はじめに東日本大震災の犠牲者に全員で黙とうをささげました。
続いて松本允秀村長が、「震災で村は全村避難を強いられ、さまざまな困難に直面してきました。今後、皆さんもつらいことに遭遇することもありますが、勇気をもって立ち向かってほしい」と式辞を述べました。
これに対して、新成人代表の本田健悟さんが、「避難先での環境にも慣れてきましたが、私はこの慣れを怖く感じます。これまでの経験を決して忘れず、みんなの希望になれるよう頑張っていきます」と謝辞を述べました。
三春町から短大に通っている女性は、「成人になって自分が郷土のためにやれることを頑張っていきたいと思います」と話していました。
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