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マグロに1億5000万円 築地初せり
1月5日 7時17分

マグロに1億5000万円 築地初せり
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水産物の取扱量が全国で最も多い東京の築地市場で5日朝、新春恒例の初せりが行われ、青森県の大間港に水揚げされたクロマグロが、過去最高値を大幅に上回る1億5000万円余りで落札されました。

東京・中央区の築地市場では、5日朝、新春恒例の初せりが行われ、マグロの卸売り場で、せりを前に卸売業者の代表が「ことしこそ、去年までの不況を脱して明るい1年になるよう、努力していきたい」と新年の抱負を述べました。このあと、午前5時すぎからさっそくマグロの初せりが始まりました。
マグロは、全国の港に水揚げされた近海ものや、海外から空輸されたものも並べられ、鐘が鳴らされたあと、卸売業者の掛け声に合わせてどんどん値段が上がっていき、次々に落札されました。
このうち、青森県の大間港で水揚げされた222キロのクロマグロが、去年の値を3倍近く上回る1億5540万円で築地に本店があるすしチェーン店によって競り落とされ、過去最高値を大幅に更新しました。
高級なクロマグロは中国でも人気が高まり、ここ数年、日本のすし店などとの間で落札競争が激しくなっていて、市場関係者からは過剰な競争になっていると懸念する声も上がっています。

“最高のマグロ”

1億5000万円余りでマグロを競り落としたすしチェーン店の木村清社長は、「大きさも色つやも最高のマグロですが、金額はちょっと高くなりすぎたと思いますし、驚きました。一人でも多くの人に食べてもらいたいので、店ではいつものマグロと同じ値段で提供します」と話していました。
また、市場関係者から過剰な競争になっていると懸念する声が上がっていることについては、「公正なせりの結果で、相手もあることなので、しかたがないのかなと思います」と話していました。

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