指定暴力団山口組弘道会系暴力団「司興業」(本部・名古屋市)関係者による交通保険金詐欺事件で、福岡県警は7日、詐欺容疑で29件を立件、被害総額は約4億8400万円に上ったことを明らかにした。
事件では、愛知県一宮市、薬品販売業佐津川敏彦被告(65)(詐欺罪で公判中)ら計18人が逮捕、起訴された。県警は、金の一部が弘道会に流れていたとみて捜査を続ける。
県警の発表によると、2007年9月〜11年3月、佐津川被告が、次男の愛知県清須市、会社役員平山弘一被告(38)(詐欺罪で公判中)らに指示を出して、福岡市や愛知県刈谷市などで事故を起こしたように偽装し、複数の保険会社から保険金をだまし取っていた。