弟になりすまし生活保護費受給した疑い　西枇杷島署が男逮捕

　弟になりすまして愛知県清須市から生活保護費をだまし取ったとして、県警西枇杷島署は４日、有印私文書偽造と同行使、詐欺の疑いで本籍岐阜県の住所不詳、無職桑原誠容疑者（３２）を逮捕した。

　逮捕容疑は昨年１１月１日、清須市福祉事務所で、岐阜県内に住む弟（３０）の名前で生活保護を申請し、同月１３日に１１月分の生活保護費７万５０７０円をだまし取ったとされる。調べに「何も話したくない」と答えているという。

　署によると、桑原容疑者はこのほか約３０万円の生活保護費も受給していたという。

　署によると、桑原容疑者は生活保護の申請に合わせ、弟の住所を無断で清須市内に移していた。弟が１２月１６日に衆院選の投票に行った際、住所が変わっていることが判明。清須市役所が西枇杷島署に届け出た。

　桑原容疑者が１月分の生活保護受給日の今月４日、市役所に受け取りに来たところを、待機していた署員が逮捕した。

　桑原容疑者は２００９年６月から、自分の名前で岐阜市の生活保護費を受けていたという。

（中日新聞）