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県警の防災出前講座が人気 県警実技交え、アドバイス

2013年01月04日 16:18
簡易担架の作り方など実技も交えた県警の防災出前講座=昨年12月、山形市・山寺中
簡易担架の作り方など実技も交えた県警の防災出前講座=昨年12月、山形市・山寺中 (クリックで拡大表示します)
 県警が行っている「防災出前講座」が好評だ。県警警備2課の警察官が先生役となり、県内各地の町内会や、小中学校などで幅広く開催。「減災」をテーマに、年代や地域性など受講者に合わせた内容で、実技を交えて災害への備えをアドバイスする。講座の申し込みが県警本部に電話するだけという手軽さも受けており、担当者は「『出前お願いします』のひと言で受け付ける」と話している。

 県警は東日本大震災発生直後、最も近い応援部隊として被災地に機動隊などを急行させ、沿岸部での捜索・救助活動に当たった。これ以前にも阪神淡路大震災や豪雨など県内外で発生した災害に対応し、実際の現場活動から防災や救助などの技術や知識を得ている。出前講座は昨年9月に始め、県警の災害対応や、これまでの活動を紹介するとともに、救助部隊が駆け付けるまでの間、住民たちにもできる救助活動や、被害を最小限に抑える方法などを教えている。

 昨年12月には山形市の山寺中で、初めて中学生への出前講座を開いた。同課で災害対策を専門にしている太田善久課長補佐が講師を務め、東日本大震災での県警の活動を紹介。自らの命を自分で守る「自助」の大切さや、携帯トイレやホイッスルを普段から持ち歩くなど、日ごろの備えの重要性をアドバイスした。実技では、服や毛布を使った簡易担架の作り方を伝授。太田課長補佐は「中学生でもできることはたくさんある。助けを待つだけでなく、何ができるかを考えてほしい」と話した。

 中学生のほか、小学生や耳が不自由な人を対象にした出前講座も行っており、同課では今後も若者やお年寄り、障害のある人など、さまざまな人たちに合わせた講座を開きたいという。会場の確保や使用料は依頼者側の負担だが、講師派遣料は無料。同課の担当者は「減災のためには自助と共助が重要で、出前講座を通じて県民に意識を高めてもらいたい」としている。申し込みは同課023(626)0110。

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