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前書き

当サイトは
スーパーコンピュータ
HPC(High Performance Computing)

などに興味ある方に対し、
スパコン入門から最新情報の解説までを扱っています。

・スパコンは日常からかけ離れた世界のものではない
・今までの大規模スパコンプロジェクトにはこういうことがあったのか
等々を感じ興味を持って頂ければ幸いです。

ではあらためまして、パソコンの中のパソコン
スパコン・HPC(High Performance Computing)の世界にようこそ!

お品書き。
スパコン入門
スーパーコンピュータ「京」

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スパコンの性能評価その3

前2回にわたってベンチマークの話をしました。

しかし、実務になった場合はどうなるでしょうか?

計算実務を行う研究者側にとって、問題サイズに対するスケーリングというものが計算機の性能に関わる重要な判断基準になります。

スケーリングには
・Strongスケーリング
・Weekスケーリング
と2種類あります。

内容は以下の通りです。

Strongスケーリング
全体の問題規模を一定に保ち、プロセッサの数を増したときの実行時間の変化はどうなるか?

Weekスケーリング
プロセッサあたりの問題規模を一定に保ちながらプロセッサ数を増したときの実行時間の変化はどうなるか?

研究者らが自分達で書いたコードを使用したとき、これらの値がプロセッサ数に比例する結果が出れば非常に嬉しいのです。

そのため、LINPACKの結果が大変素晴らしくても、実務で使うコードを使用したら8プロセッサ以上を使用しても大して速くならないということも起こってしまう、こともあるのです。

TOP500で1位を取っていたとしても、実務で使えなければ無用の長物です。こういう事情もあることを知っとくと、スパコンをより詳しく知ることができるでしょう。

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スパコンの性能評価その2

今回も引き続き、コンピュータの性能評価(ベンチマーク)のお話です。

姫野ベンチマーク
理化学研究所の姫野龍太郎氏が考案したもので、流体の計算コードの処理速度を測るというもの。

コードが短く手軽に測れることから、様々な場面でちょっとしたベンチマークとして使われています。

手元にGTX 680があるので、結果を記載するので、少々お待ちを...


LINPACK
アルゴンヌ国立研究所で開発された、BLAS(Basic Linear Algebra Subprograms)という線形代数ライブラリを使用したベンチマークです。

スパコンの性能ランキングTOP500ではこのベンチマークを結果の根拠としています。

しかし、このLINPACKがスパコンの優劣を決定づけることに批判的な意見も多く、
・計算機の一側面の性能に過ぎない。
・CPUのピーク性能・CPU数が多ければ、設計に手を抜いても数字が出てしまう。

という事情があり、すべての科学技術計算を代表できるものではないことを頭の片隅に置いときましょう。

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