早撃ち ~ファースト・ドロウ~
(コルト・ピース・メーカーによる実弾での早撃ちを行う国本圭一氏)
ファースト・ドロウ。
抜き撃ちを早く行う早撃ちのことをこう呼ぶ。
コルト・シングル・アクション・アーミー・
リボルバーを用いて行う早撃ちは、あらゆる
拳銃射撃の中で最も早い。
西部開拓時代から行われてきた早撃ちはアメ
リカの武道ともいえる。
通常射撃を剣術と例えるならば、ファースト・
ドロウは居合だ。
今日では、.45口径を使用したファースト・
ドロウ競技がカウボーイ・シューティング
のマッチとして盛んに行われている。
使用する銃は、撃鉄(ハンマー)を1発ずつ
起こして引鉄(トリガー)を引くことによっ
て発射できるシングルアクションの回転式
拳銃(リボルバー)。
主にコルト社のS.A.A.が使用されるが、値段
が16万円以上するので、5万円程から手に入
るイタリア製のコピー品やスターム・ルガー
社製が多く使われている。
S.A.A.ノーマルとファースト・ドロウ・カスタム
<ドロウの実際>
(シューター:私。銃:TANAKA-S.A.A.,ノーマル)
親指と中指から拳銃に手がかかる。
ハンマーをコックした拳銃はホルスターからハイスピード
でドロウされる。トリガーに指がかかっていないのに注目。
私の場合はハンマーを親指でコックするのではなく、銃
の重みでハンマーをコックしていく方法。
銃口はターゲットをポイントしていく。
タイムを出すためには、ターゲットをポイントする寸前にトリ
ガーを引き、ポイントと同時に撃発に持っていく(国本流)。
<携帯による動画>(シューター:私)
http://kelu-cafe.com/SAA/fast-draw.wmv
(ビデオのタイムカウンターを確認すると、0.27秒である)
実銃の場合、国本氏クラスのトップシュー
ターならば4ヤードくらいの至近距離のター
ゲットで0.2秒程度。
7ヤードのコーク缶にファースト・ドロウで
命中させるのは銃の位置が高くなるので
0.5秒程。
実弾射撃の場合は、日本のトイガンの
ような極至近距離ではなく、ある程度の
距離でも当てることが大前提なのだ。
世界一の記録は、やはり、マーク・リード。
そのタイムは0.16秒だ。
| 固定リンク
コメント