'13/1/6
「裏袋」一新へ 広島・中区
広島市中区袋町の商店主たちは、ブティックやカフェ、雑貨店が並び、通称「裏袋(うらぶくろ)」と呼ばれる若者人気のエリアの全面リニューアルを目指している。通り2本に歩道や並木を設け、より町歩きが楽しめる環境を整える。道路管理者の市に今年の夏までに提案する考えだ。
通りは本通り商店街の南側にある市道。それぞれ距離は約300メートル。沿道には合わせて約140店が並ぶ。
通りのうち1本は、幅員6メートルで歩道はない。もう一本は幅員8メートルで、歩道は片側にしかない。買い物客が車をよけて端に寄る姿も日常的に見かける。
うらぶくろ商店街振興組合の案では、通りに植栽を設け、車がゆっくりジグザグに走るように改める。通りの両側に歩行者が歩くゾーンを設ける。沿道にはイベントが開けるスペースも確保する。
市は2006年度から、市中心部の市道を再整備して、歩きやすい環境づくりを進めている。同振興組合は08年7月から、市と話し合いを重ねている。
市道路計画課は「商店街の案を参考に、安全性や事業費を加味して設計を詰めたい」とする。同振興組合の松本峰人理事長(61)は「にぎわいづくりには人通りが欠かせない。みんなで知恵を絞りたい」と話している。
【写真説明】「裏袋」の通りでリニューアル構想を話し合う松本さん(手前左)たち