元日本代表・矢野獲得　トップと右サイド期待

　名古屋グランパスが新潟の元日本代表ＦＷ・矢野貴章（２８）を獲得することが内定した。関係者の話でわかった。単年契約となる見通しで、近く正式契約を結ぶ。

　矢野は柏、新潟を経て１０年からドイツのフライブルクでプレー。１２年に新潟へ復帰して３０試合で２得点を挙げた。Ｊリーグでは通算３６得点。日本代表としても１０年の南アフリカワールドカップ（Ｗ杯）に出場している。

　グランパスはＭＦ金崎が契約満了で退団することに加え、秋に腰の手術を受けたＦＷケネディもコンディションに不安を残す。

　攻撃陣のてこ入れが必要で、「矢野はトップもできるし右サイドもできる。金崎の代わりとしては十分」（関係者）と、前線の複数ポジションをカバーできる矢野に白羽の矢を立てた。昨季で新潟との契約が切れ、移籍金が発生しないことも獲得を後押しした。