元中日で、昨年まで米ヤンキース傘下3Aスクラントンでプレーした福留孝介外野手(35)が5日、大阪市内で阪神と年俸1億5000万円プラス出来高の3年契約を交わし、入団会見した。
スッキリした表情の中にも、緊張感をにじませた。2度の対面交渉と下交渉を重ね、昨年12月25日に阪神入団を決断。大阪・PL学園高の出身の福留は「僕自身、関西でプレーして、すんなり入っていけるかなと思った。熱心に誘っていただいて、我慢強く待っていただいたのがうれしいというか決め手になった」と話した。
6年ぶりの日本でのプレーについては「自分が一番自信のあるライトで勝負したい。打順に関しては監督が決めることだけど中心でやっていきたい」と抱負を語った。昨年前半はホワイトソックスで24試合の出場にとどまり、打率1割7分1厘、本塁打ゼロ。移籍後もメジャーに昇格できなかった。だが「日本と米国は全く違うもの」と、出直しに自信をみせた。
個人的な目標を問われ「今まで数字にこだわってやってきたことはないけど、打率と出塁率にはこだわりたい。自分が(阪神を)選んだんだから、優勝できるようにしたいし、ファンから『何だよ』と言われないようにしたい」とフォア・ザ・チームを強調した。
タテジマユニホームの背中には、人生で初めてつける背番号「8」。昨年5位に沈んだチームの起爆剤となる。 (中山隆志)
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