DLC-9150ES のノウハウを生かして設計
低価格・高音質HDMIケーブル
120830初稿
かないまるが音作りを応援したDLC-9150ESは音質がものすごくよくて、いまでもHiVi誌ベストバイのケーブル部門で最高評価をいただいています(これで3年連続かな)。ただし一本7万円は、その音が必要なハイエンドユーザにはお勧めですが、普通のオーディオファンにお勧めするかというと、それはまあありません。今どきBDプレーヤが三台買えますからね(^^;)。
そこでお勧めできるのが、安価で、音質画質のよいHDMIケーブルDLC-HE**XFです。最高の普段使い用として設定したモデルで値段は上記のとおりです。
従来もこのケーブルはかないまる内の何か所かでご紹介していますが、記事が目立たないのか 「(7万円のは)いいのはわかりますが、もっと安くていいものを教えてください」というメールをけっこういただきます。そこで7万円のとおなじコーナーで改めてご紹介というわけです。
このケーブルも7万円のケーブルと同じ設計者が設計し、かないまるルーム(品川当時)で音質を仕上げました。安心して使える音質、画質です。実際のところ開発当初に黙って聴かされて、かないまるは「2万円くらい?」と値段をつけました。某評論家も1万5千円をつけました。しかし実際は数千円というものです。安いと思います。
大崎に引っ越したかないまるルームでは品川との音の違いを把握するため、ここ1〜2年で作った製品を片っ端から聴いていますが、やはり安定したよい音がしていました。
品川と大崎は基本的にそっくりな音がします。「骨董品やおもちゃまで引っ越してあった」とイギリスの雑誌がコラムに書いてくれましたが、品川で気になっていたところはなおしつつ、ゴミやガラクタが意外に音を拡散していることも再認識しました。総合的には天井が30センチ高くなり、床の強度も上がった大崎のほうが細かい音の聴きわけをしやすくなりました。
・なぜフラット型?
このケーブル。いわゆるフラット型ケーブルのたぐいです。ただしフラットだから音がいいということではありません。理由はコネクタの向きを変えやすいことにあります。引き回しがストレスになりにくいという点で高音質を維持しやすいとはいえますが。コネクタやそのハウジングにも音質ノウハウが入っていて、ダイキャストの金型はいくつもあるのに、このモデル専用に作りました。
・湯せんなど
ただしこのケーブルは箱から出してそのまま使うと、折り癖が付いています。小さな箱に詰め込んであるからです。この箱を大きくしてしまうと流通コストが上がるので、これも安くするためですが、折り癖は音的にはよくありません。ケーブルに高目の周波数の共振が乗りやすくなるんです。
そこで購入したらすぐ湯煎してください。驚くほどよい音になりますよ。
このケーブルは低価格のBDプレーヤにベストマッチ。安心してお勧めできます。