仮想マシン VirtualBox には、ホスト OS 側のディレクトリをゲスト OS 側から参照できるようにする仕組みがあります (共有フォルダ)。 VirtualBox 4.0 以降では自動マウントの機能も追加され、ますます便利になりました。 この機能を使うための設定は特に難しくないのですが、毎回いちいち調べるのも面倒なので軽くメモしておきます。 詳細はマニュアルをご覧ください。
概要
「共有フォルダ」 機能を使うことで、ゲスト OS からホスト OS のファイルにアクセスできるようになります。 この機能はネットワークを必要としません。 共有フォルダ機能に対応しているゲスト OS は、Windows (2000 以降) と Linux、それから Solaris です。 ゲスト OS には Guest Addition がインストールされている必要があります。
VirtualBox 4 から追加された自動マウント機能を有効にすると、VirtualBox の設定でどのディレクトリを共有するのかを設定するだけで、ゲスト OS 側からそのディレクトリにアクセスできるようになります。
ホスト OS 側での設定
仮想マシンごとの設定画面に 「共有フォルダ」 という項目がありますので、共有したいディレクトリを選択します。 「名前」 は適当にわかりやすい値にすればよいでしょう。 自動的にマウントされるように、「自動マウント」 にチェックを入れておきます。
ゲスト OS 側での設定
ゲスト OS が Linux で、共有フォルダの自動マウントが有効な場合は、以下の位置に自動的にマウントされます。
- /media/sf_NAME
NAME は、ホスト OS 側で設定した 「名前」 の値になります。 注意しないといけないのは、このディレクトリのアクセス権 vboxsf ユーザーグループにのみ許可されているということです。 そのため、ゲスト OS 側の一般ユーザーから共有フォルダにアクセスしたい場合は、そのユーザーを vboxsf グループに追加しておく必要があります。
$ sudo gpasswd -a ユーザ名 vboxsf
ログインしなおすとグループへの追加が有効になるので、共有フォルダにアクセスできるようになっているはずです。