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北九州市が東日本大震災で発生した宮城県石巻市のがれきの焼却処理を始めてから、3カ月余りがたった。西日本初の広域処理には反対運動も起きたが、一部で懸念された放射性物質の飛散はなく、目立った風評被害も出ていない。北九州市環境政策部は「市民は受け入れを理解してくれた」と話す。
9月17日の焼却開始から年末までの処理量は約1万1千トン。2012年度は残り3カ月で約1万2千トンを受け入れる計画で、市は「進展は順調」という。
焼却時に排ガスを通すフィルターに付着した灰の放射性セシウムは最大1キログラム当たり77ベクレルで、国の安全基準より厳格な市の独自基準(1キログラム当たり330ベクレル)を大きく下回った。(共同通信)