あなたはいくつ正解?日本人が勘違いしている日本語9個

      [2013/01/04]


    突然ですが、“にやけた男”というと、どんな男性を思い浮かべますか? にやにやと薄笑いを浮かべた男性をイメージした人は残念! 実は、“にやける”は、薄笑いではなく、“なよなよとしている”ことを表す言葉なんです。

    ちなみに、文化庁による国語世論調査によれば、“にやける”の正しい意味を知っていた人は、たったの14.6%。大半の人が、“にやける=薄笑い”だと勘違いしているという実態が明らかになりました。日本語って本当に難しいですよね!

    このように、あなたが普段、何気なく使っている言葉でも、実は意味が間違っていた……ということは意外に多いかも。あなたの日本語力、本当に大丈夫?

    そこで、デイビッド・セイン氏、長尾昭子氏の共著『日本人が気づいていないちょっとヘンな日本語』から、日本人が間違えやすい言葉9個を紹介していきたいと思います。正しい意味がわかる言葉はいくつありますか?

     

    ■1:まるっきり正反対の意味になりかねない“役不足”

    「新規プロジェクトのリーダーだなんて私には役不足……」なんて言ったら、上司に怒られちゃいます。

    “役不足”は、多くの人が“与えられた役目に対して、本人の力量が足らない、力不足”だと思い込んでいますが、本来の意味は“本人の力量に対して、与えられた役目が軽すぎること”。

    上に挙げた例だと、「フハハハハ! こんなちっぽけなプロジェクトのリーダーを天才の俺様に任せるなんて笑止千万!」というキャラになっちゃいます。

     

    ■2:“敷居が高い”のは自分のせい

    「あの店は敷居が高い」と言うと、“高級なお店だから気後れして入りにくい”というふうに捉えていませんか?

    “足を踏み入れにくい、入りにくい”といった意味だと勘違いされがちな“敷居が高い”ですが、本当の意味は“自分に落ち度があるので、顔を合わせるのが気づまりだ”というのが正解。

    ですから、「すっかりご無沙汰してしまったので、義父母の家は敷居が高い」「飲み代のツケがたまりまくっているから、あのバーは敷居が高い」というのが、本来の使い方です。

     

    ■3:漫画のキャラクターもよく勘違いしている“姑息”

    “姑息=卑怯”というふうに勘違いしていませんか? 少年漫画の主人公が敵のワナに引っかかって、「くっ……姑息な!」とか言っているイメージがありますよね。

    でも、“姑息”に“卑怯”という意味はありません。本来は“一時しのぎ”という意味。なので、“姑息な手段=一時しのぎの手段”となります。

     

    ■4:“うがった見方”は実は良い意味

    “うがった見方”というのは、“疑ってかかるような見方”だと勘違いされやすい言葉ですが、正しい意味は“物事の本質をとらえた見方”。

    よく自分の考えを述べる際に、「うがった見方かもしれないが」と前置きする人がいますが、かなり自画自賛的な意味になってしまいます。

     

    ■5:“憮然”としている人の心境とは?

    “レギュラーの座を逃したその選手は憮然としていた”と聞くと、「なんで俺様が選ばれないんだ!」とプライドの高い選手が立腹している様子が目に浮かびませんか?

    “憮然”を“腹を立てている様子”だと思っている人は多いですが、これは間違い。正しくは“失望してぼんやりとしている様子”のことです。どちらもネガティブな感情に関わっていますが、随分とイメージが異なりますね!

     

    ■6:会議は“煮詰まる”ほうがいい

    “煮詰まる”のことを“議論が行き詰まって、結論が出せない状態になること”と捉えている人は少なくありません。たとえば、「会議が煮詰まったようだから、日を改めよう」というふうに。でも、“煮詰まる”と“行き詰まる”とは似て非なるもの。

    本当は“議論や意見が出尽くして、結論の出る状態になること”が正しい意味です。会議が煮詰まったら、日を改めずに、結論を出しちゃいましょう!

     

    ■7:本当は手放したくないけど“割愛する”

    「説明を割愛します。各自で資料を読んどいてください」というふうに、サラリと使われる“割愛”ですが、“不必要なものを切り捨てる”という意味ではありません。

    正しくは、“惜しいと思うものを手放す”という意味。不必要なんじゃなく、本当は思い入れがあるものをカットするときだけ使いましょう。

     

    ■8:控え目で常識的な人でも“破天荒”

    “破天荒な人”というと、“豪快で大胆な人”というイメージがありませんか? でも、“破天荒”の本当の意味は、“誰もなし得なかったことをすること”なんです。

    たとえば、iPS細胞でノーベル賞を受賞された山中教授は、決して荒々しいイメージはありませんが、まさしく“破天荒”な人といえるのではないでしょうか。

     

    ■9:“耳ざわり”はいいはずがない

    “耳ざわりがいい=聞いていて心地良い”といった使い方をしていませんか? “肌ざわりがいい”や“手ざわりがいい”はあっても、“耳ざわりがいい”というのは間違いです。

    というのも、“耳ざわり=耳障り”であって、本来は雑音の意味。雑音が心地よいわけがないので、“耳ざわりがいい”というのは、何だかおかしな表現になってしまいます。

     

    以上、日本人が間違いやすい言葉9個をお届けしましたが、あなたはいくつ正しい意味を知っていましたか? 正しい日本語を身につけて、どこへ出ても恥ずかしくない日本人になりたいものですね!

     

    【言葉遣いネタ】

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    【参考】

    「にやける」「うがった見方」本来の意味は… – 朝日新聞デジタル

    デイビッド・セイン、長尾昭子(2012)『日本人が気づいていないちょっとヘンな日本語』(アスコム)

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