アマチュアで7冠を達成して、プロ転向した“怪物ボクサー”井上尚弥(19=大橋)の2013年、さらに将来の夢を本紙が先取りした。日本史上最速の世界取りが期待されるホープは、まずは国内最強の称号を手にして世界へ。ボクシング人生の大目標としては「具志堅超え」を掲げる。所属ジムの元世界ミニマム級王者・大橋秀行会長(47)が「1万5000年に1人の逸材」と称する超新星の素顔に迫った。
2012年10月2日の東京・後楽園ホール。東洋太平洋ミニマム級7位のクリソン・オマヤオ(フィリピン)を4Rにボディー一発で仕留め圧巻のKO勝ちを収めた。衝撃的なプロデビューにより、周囲は井岡一翔(23=井岡)の7戦目を更新する最速6戦以内での世界王座取りを期待する。だが、怪物ボクサーに浮かれたところは全くない。
井上「リングに上がってみても足が動かないとかいうこともなかったし、プレッシャーの影響もなかったです。『世界王者』というのは、まだ早いと思います。技術的にも、10R(世界戦は12R)戦うスタミナや精神力があるのか、という不安もあります。まずは日本で一番になってから。しっかり『日本王者』を目標にしたい」
ボクシングを始めたのは小学1年の時。元アマチュアボクサーの父・真吾さんの影響だった。
井上「お父さんが家でトレーニングしているのを見て、自分も始めました。最初は基礎がしっかりできるように同じことの繰り返し。低学年のころは体力的にキツかったし、遊びたいと思ったこともある。でも、つまらないとか、やめたいと思ったことはありません。お父さんと一緒にやるのが楽しかったですから」
小6で初めて出た試合では、中2の相手にRSC(レフェリーストップコンテスト)勝ち。高1時にインターハイ、国体と選抜の「3冠」。11年の全日本選手権では念願の初Vを達成したが、ロンドン五輪予選を兼ねたアジア選手権では準Vに終わり、出場権を獲得できなかった。
井上「今までボクシングで泣いたのは高2のインターハイで負けた時ぐらいだけど、五輪に出られないと決まった時は涙すら出ませんでした。でも、そこから『プロ』が目標になりました」
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