十勝毎日新聞社ニュース
中川義雄氏長男が道選挙区出馬へ 参院選みんなの党から
2010年05月14日 14時48分
みんなの党は今夏の参院選道選挙区(改選数2)で、中川義雄参院議員の長男で道職員の中川賢一氏(43)を擁立する方針を固めた。同党関係者によると17日にも札幌市内で記者会見を開き正式発表する。義雄氏は参院選比例代表で新党たちあがれ日本からの立候補を予定しており、親子で異なる党から出馬すれば、十勝の保守層は複雑な対応を迫られることになる。
中川賢一氏
みんなの党帯広市第1支部の大塚徹支部長は「(賢一氏と)電話で話し、しっかりとした印象を受けた。中川義雄さんの息子だが、党の政策に共鳴し応募したと聞いている」と語った。
参院選道選挙区をめぐっては義雄氏が自民党からの続投に意欲を示したが、同党道連は長谷川岳氏を公認。義雄氏は4月に離党し新党に参加、比例代表での出馬を表明した。政治関係者によると賢一氏は義雄氏が自民の選考で落選した時期、みんなの党の公募に応じ水面下で調整が続いていたという。
自民党道第11選挙区支部(清水誠一支部長)は参院選で道選挙区は長谷川氏、比例代表は党公認候補と並び「友党関係」にある義雄氏や公明党候補の支援を決めていた。
賢一氏が出馬すれば長谷川氏と直接対決となるため、同支部の関係者は「義雄氏の思いとは別のところで息子が動いた。比例とはいえ義雄氏を応援できなくなる」と指摘。別の関係者は「(道選挙区の)長谷川つぶしと受け止められかねない。十勝の自民党は改めて態度を表明すべき」と混乱を懸念している。
中川義雄氏「驚いている」
義雄氏は十勝毎日新聞社の取材に対し「驚いている。党本部などと相談し正式にコメントしたい」とだけ語った。