■生身の女性に興味が無いから
2013年1月1日にフジテレビで放送された「
中居のかけ算」で
ビートたけし氏、SMAPの
中居正広氏などが「
初音ミク」についてトークを展開した。
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Amazonトークは男性が女性と付き合うこともめんどくさいと感じるようになってきたという流れから、初音ミクの話になってくる。
中居正広氏は、初音ミクのライブに1万人集まることに理解できないと発言したことが大きな話題となっている。
中居正広:「CGで出来ている。アニメですよね。アニメで出来ている歌手の方がいる。その人のライブは――、初音、初音ちゃんていうんですよ。その娘のライブに1万人集まるんですよ」
ビートたけし:「CGを見に来るの?」
中居正広:「CGを見に来るんですよ。これは――、握手会はあるのか? ないですよね。幻想の世界ですから。行列ができてチケットが取れないんですって。初音ちゃんのライブ――。これは、どーう……僕の中では理解できなかったです」
これを受け、作家の
伊集院静氏はビートたけし氏の言葉を引用しこの現象を生身の人間が必要なくなると大変なことになるとコメントした。
中居正広氏は「ぬくもり」や「あたたかさ」がなくなると指摘。
それに対しビートたけしは、「ぬくもり」や「あたたかさ」も入ってくる可能性があるという話を展開する。
そして中居正広氏の10年20年後はどうなるか分からないというコメントに対しビートたけし氏は以下のようにコメント。初音ミクと同じような現象は食べ物の世界では既にあるとコメントした。
ビートたけし:「だけど、俺、和食の親父がさ、かつお節を、こうてんこ盛りにして、昆布でちゃんと出汁を出せないというように言っている職人が――。でもさ、お匙一杯で出しの元入れることと、今の初音ちゃんがどう違うのかと言われたらさ、おいらはさ、もう食い物から初音ちゃんはやってるじゃないか? ってあると思うよ」
■ネットの反応は?
ネットでは、有名芸能人が「初音ちゃん」と発言するようになったことを好意的にとらえる声もある。
しかし、中居正広氏の発言に対する反発の声や性的なものに結びつけるトークの流れに対する批判の声の方が大きいようだ。
幻想といえば生身のアイドルも幻想を売りにしているのであり、ライブでは口パクや歌をデジタルで調整しているなど「ぬくもり」や「あたたかさ」とは対極にあるようなことが行われている。
少なくとも「ぬくもり」や「あたたかさ」という点で、初音ミクと生身の人間に差は無いという意見が多いようだ。
中居正広氏の「理解できない」という発言の裏には、本職の歌手が脅威に感じるくらい初音ミクが育ってきたという事実があるのかもしれない。
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naka773】

中居のかけ算 - フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/nakainokakezan/index.html