タブレット(多機能携帯端末)を小中学生の家庭教育に生かす動きが活発になっている。いつでもどこでも、手軽に学習に利用できるのがタブレットの強み。動画やアニメを多用した教材なら、児童や生徒の学習意欲をかき立てられる。通信教育にジャストシステムや増進会出版社(静岡県長泉町)、ベネッセホールディングスなどが相次ぎ参入している。
■塾より費用安く
対 象 | 学べる科目 | 料 金 |
---|---|---|
スマイルゼミ(ジャストシステム) | ||
小学生 | 国語、算数、 理科、社会 | 月額2980円から |
デジタルZ(増進会出版社傘下のZ会) | ||
幼児、 小学生 | 英語、科学 | 月額1850円から |
進研ゼミ中学講座(ベネッセホールディングス) | ||
中学生 | 英語、国語、 数学、理科、 社会 | 無料(進研ゼミの会費が別途かかる) |
シラベテ(浜学園など) | ||
小学生 | 国語、算数、 理科、社会 | 無料(塾の費用が別途かかる) |
「脱ゆとり教育の影響で、児童の理解度に格差が生じている。教科書の内容が5割増なのに授業時間は1割しか増えていない。タブレットでその差を埋めたい」――
パソコン用ソフト「一太郎」で知られるジャストシステムの植松繁ライセンス事業部長は、2012年12月に小学生向けの通信教育「スマイルゼミ」を立ち上げた理由をこう語る。肌身離さず持ち歩くタブレットと、質が高くワクワクする教材を組み合わせれば放課後、児童が自主的に自宅で学習するはずだとみる。
例えば国語では漢字の手本を画面に表示し指でなぞりながら書き順などを学べるほか、文章を読みながら単語の意味を調べたり音読を録音して後で聞き直したりできる。理科では昆虫の脱皮シーンや花の成長過程を動画で紹介。動画やアニメに指で触れて楽しく学べる点にこだわった。
従来の通信教育は添削に時間がかかり、その日のうちに学習が完結しない。一方、塾や家庭教師はその場で疑問を解消可能だが費用が高い。「タブレットとネットの力を借りれば、在宅学習でも児童の理解度は均等になる」(植松部長)。ジャストシステムは国語、算数、理科、社会の4教科について学習指導要領に沿った教材を毎月ネット経由でタブレットへ配信する。料金は2980円からに抑えた。
通信教育大手や塾も商機拡大のチャンスとみる。増進会出版社は傘下のZ会を通じて、幼児や小学生を対象に英語や科学の教育サービスを12年4月に開始した。
関西が地盤の進学教室、浜学園(兵庫県西宮市)は12年12月から、塾に通う小学生向けにタブレットを活用し始めた。教材の問題文をタブレットのカメラで撮影するだけで、その問題の解説動画をクラウド上にある同社のサーバーから探し出し再生する。苦手な問題の解き方をその場で学べ、基礎学力向上が見込めるという。
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