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【プロ野球】

浩二監督 直感重視だ

2013年1月5日 紙面から

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の山本浩二監督(66)が4日、東京都世田谷区の桜神宮で初詣。その後の報道対応では対戦相手の分析について語り、データ活用は参考程度にとどめ、個々の侍たちの感性を重視する姿勢を示した。

 出陣の年を迎え、戦の準備は着々と進んでいる。「ブラジルが来た。これから見る」。山本監督の自宅には、初戦の相手・ブラジルに関する資料が届いたそうだ。

 これから本格化する情報戦。未知の相手との戦いが続く国際大会は、データが生命線とも言われる。さて、コージジャパンは情報をどうやって生かすのだろうか。

 すでにデータスタジアム社に相手選手の映像作成を依頼。「例えば1人のピッチャーに集中して、球種、いろんな角度からと映像をまとめてな。(宮崎合宿の)食堂のテレビで流すようにする。まあ、細かいことは試合の3日くらい前からやろう」。詳細ミーティングは、試合直前で十分という考えだ。

 「その時、その時で選手の感じることもあるやろう。こうだ、ということはやらんよ」

 やるのは日本トップクラスのプロ野球選手たち。グラウンドに立てば、それぞれが何かを感じる。戦術として縛らない方針だ。

 山本監督自身、頭脳戦では「読みのコージ」と呼ばれた達人だった。用意された資料には目を通し「ある程度、頭に入れとった。若いころはチャートもつけた」と基本は押さえていた。さらに大事なのは、実際の打席での応用だった。

 「球場の状態や天候から、相手投手の状態、投手と捕手の性格…。そりゃ考えることはいろいろとあるよ」

 その場その場の洞察力。これが「読みのコージ」を支えた。自身の現役時代を振り返り「データはオレの頭や。ガハハッ!」と、笑うボス侍。個々の脳みそがミソになる。 (生駒泰大)

 

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