日馬富士、横審総見で白鵬と対戦熱望…１３日初場所初日

場所中に使用する締め込みを身につけ、おもりを持ってすり足を練習する日馬富士

　大相撲の横綱・日馬富士（２８）＝伊勢ケ浜＝が４日、７日に行われる初場所（１３日初日・両国国技館）の横綱審議委員会稽古総見で、横綱・白鵬（２７）＝宮城野＝との対戦を熱望した。この日、東京・江東区の部屋で新年初めての稽古。横綱昇進を記念して贈られた黒い締め込み姿で立ち合いの確認などを行った。稽古後には「横綱と当然（稽古を）やる流れになるでしょう」と話した。もし横綱同士が稽古総見で申し合いをすることになれば、１０年初場所の総見で白鵬と朝青龍が行って以来となる。

　一方、横審委員も横綱同士の稽古を熱望した。委員のひとりである沢村田之助委員（８０）が、東京・国立劇場に出演した日本相撲協会の公式キャラクター「ひよの山」と「コラボ」した際に「お２人でやってほしい」と明言。さらに新横綱場所の昨年九州で９勝６敗に終わった日馬富士に「横綱として地位を保つような成績を挙げてほしい。白鵬と優勝争いをしてほしい」と初場所でのＶ争いを厳命した。

　日馬富士は前哨戦ともいえる総見でライバルを圧倒し、新横綱場所からの巻き返しを図る。