スパコンは搭載されているCPUにより、
ベクトル型スパコンと
スカラー型スパコン
と区別されている。
ベクトル型スパコンは、まさしく、
スーパーなコンピュータを代弁するスパコンだ。
この機体に搭載されているCPUは「ベクトル演算」という
同種の計算を1度に大量にこなすことができる、特殊な計算ができる。
例えるなら、ベクトル型スパコンは以下のような、いかにも特別そうな初音ミクが、1人で仕事を大量にこなしてくれる。
上記の初音ミクの画像はスパコンと一切関係ありません。
一方でスカラー型スパコンは人海戦術を駆使する。
1つ1つのCPUは一般家庭のPCとなんら変わらない性能であるが
それらのCPUを莫大な数搭載し、それらを並列に動かす、となった場合どうなるだろうか?
何千何万という数のCPUを並列に使うことで、全体的に見て、高速な計算を実現とするのがスカラー型スパコンと呼ばれる機種の由縁である。
例えるなら、スカラー型は大量のはちゅねミクを動員し、仕事にあたらせる、といった感じだ。
上記の初音ミクの画像はスパコンと一切関係ありません。
もちろん、ただつなげただけではそこまで速くはならない。
各マシンのスペックやマシン間のデータ通信を高速にしたりと、
様々な所で技術者らの工夫が施されている。
そして、ココ数年の開発トレンドはスカラー型だ。
理由は簡単で、ベクトル型は開発のコストが非常に高い、からである。
質を量で補う。
シンプルでわかりやすいのではないだろうか。
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