公開日：2012.06.08
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
| （株）紅三 | ［東京] 染色業、婦人服製造販売 |
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任意整理へ / 負債総額 17億7002万円
～業歴１３７年の老舗～
（株）紅三（TSR企業コード:291042333、墨田区菊川３－１３－３、設立昭和２０年５月、資本金１億円、阿部晋悟社長、従業員８３名）は６月８日、取引関係先に対し操業の停止と会社整理を行う旨を通知した。６月１２日付けの手形決済で再度の資金ショ－トを起こし行き詰まりを表面化、今後は岩﨑精孝弁護士（岩﨑精孝法律事務所、中央区銀座１－１５－７マック銀座ビル、電話０３－３５６４－６２６６）のもとで任意整理を行う。
負債総額は平成２３年６月期決算時点で１７億７００２万円。
明治８年創業で業歴１３７年を数える老舗。染色業を中心に一部、婦人服の製造販売も手掛けていた。
染色業務については足利市の自社工場に設備を整え、繊維系商社などを取引先として実績を重ね、ピーク時の平成４年６月期には年商５１億３２６万円を計上していた。しかし、過去には旧本社ビルの取得や自社工場への資金投下で借入金への依存が高まっていたため、金利負担が重荷となって採算は低調に推移していた。近年は環境の悪化から売上高は年々低下、平成１１年６月期には年商が３０億円を割り込んで採算は一層、低迷していた。
このためリーマン・ショックの直前には旧本社を売却して借入金の圧縮を図ったものの、以降はコストの高騰やファッション傾向の変化による糸染め受注の減少などの影響で、売上高はさらに低下した。今年に入ってからも天候の不順による加工数量の減少が続いたうえ、重油、ガス、電気、染色資材の価格上昇が重なり業況が大幅に悪化していた。
今後も業況改善に見通しが立たないとのことから会社の任意整理を決断した。
紅三の業績推移（単位：千円）
決 算 期 売 上 高 利 益
平成２１年６月 １，３３６，１０９ １０，３７４
平成２２年６月 １，０３５，５６９ １，４６５
平成２３年６月 ９３３，８１４ ２，２７８
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