【笹井継夫】百貨店のJR大阪三越伊勢丹(大阪市)が売り場面積を縮小し、空いたスペースは専門店を運営する好調なルクアと一体的に展開することが分かった。2014年度末までに改装する。大阪三越伊勢丹は11年5月の開業から苦戦が続いており、専門店との融合で売り場の魅力を高め、収益改善を目指す。
JR西日本と三越伊勢丹ホールディングス(HD)は大阪三越伊勢丹のてこ入れ策を話し合ってきたが、百貨店業態だけでの生き残りは難しいと判断。面積縮小で費用を削減し、専門店の導入で再建を図る。
大阪三越伊勢丹は、JR西と三越伊勢丹HDが6対4の割合で出資するジェイアール西日本伊勢丹が運営。初年度の売上高の目標は550億円としたが、梅田の百貨店では最後発の4番手で売り場面積(5万平方メートル)も最も小さく苦戦。12年3月期の売上高は310億円にとどまった。