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中国 ビザ問題で報復との見方に反論1月4日 22時9分
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アメリカの新聞、ニューヨーク・タイムズが、温家宝首相の親族の巨額の資産について報道したあと、この新聞の北京駐在の記者がビザの更新を受けられなくなり、中国当局の報復との見方が出ているなか、中国外務省の報道官は「ビザを出さないのは手続き上の不備のためだ」と反論しました。
ニューヨーク・タイムズは北京駐在の45歳の男性記者が、先月末、ビザの更新を受けられずに中国本土に滞在できなくなり、家族とともに香港に出たことを明らかにしました。
ニューヨーク・タイムズは去年10月、温家宝首相の親族が保険会社の株式など日本円で総額2300億円余りの秘密の資産を保有しているなどと、別の記者が伝えていたことからビザが更新されなかったのは中国当局の報復との見方が出ています。
これについて、中国外務省の華春瑩報道官は、4日の定例会見で、ビザを更新しなかった理由は、記者が去年秋、別の通信社からニューヨーク・タイムズに転職する際、中国外務省に必要な通知を行わなかったなど手続き上の不備があったからだとして「ビザの更新を拒否したとか、中国からの出国を迫ったという問題は存在しない」と反論しました。
その一方で、華報道官は「一部のメディアは色眼鏡で中国を見ている。客観的かつ公正な報道を望む」と述べ、共産党指導部の資産を巡る報道に神経をとがらせていることをうかがわせました。
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