満足できる福袋を手にするために。出雲式福袋攻略法を伝授！

福袋を買うことにはさまざまなリスクが伴います。なにしろ基本的に何が入っているのかわからないのですから。さらにお客にとって「福」ではなく、不良在庫が捌けてお店にとって「福」である「福袋」が大半を占めるのが現状です。

そのリスクを少しでも避け、より自分が満足できる福袋を手にするために編み出された福袋の選び方マニュアル、名づけて「出雲式福袋攻略法」を公開します。

今は実際のお店の店頭だけでなく、インターネットショッピングでも福袋が買えてしまう世の中。福袋と鬱袋を見分けるチカラがないと福袋戦争には勝てません！ごみを売りつけるというテロに屈してはならないのだ！

福袋攻略法1　福袋の中身が一部わかっても安心するな！

店頭や通販ペイジ等でよく見かけるのは「メガバスPOP X入り」とか「必ずバーバリーの財布が入っています」とか、そういう一部福袋の中身を公開している福袋。

そりゃあ「婦人服福袋」としか書かれていない福袋よりは安心できます。

しかしながら安心するのはまだ早い。1つの目玉商品で釣ってあとはゴミというパターンが横行しています。釣具福袋ではもはや常套手段。

私の場合さらに悲惨な事態が待ち構えていたのですがあとでご紹介します。

福袋攻略法2　福袋の中身の総額表示にだまされるな！

前項に続いてよく見かけるのが「総額5万円のところをなんと1万円で！」とかいう表示。通常販売価格での総額なら納得できますが、大抵は希望小売価格での換算です。

普段5〜6掛け程度で販売されている商品の詰め合わせても、希望小売価格で総額を計算すると立派な額になってしまう。

私の経験では数年前「メガバスPOPX入り総額￥30,000以上の商品を￥10,000」という釣具福袋を買ったところ、知らんオッサンが出てる希望小売価格￥4,900のビデオが2本、海外製のわけのわからん希望小売価格￥5,000のでかいルアーが入って総額の大半を占めるというゴミ袋だったことがあります。

福袋攻略法3　前年度福袋情報をあつめろ！

前年度の福袋の中身情報は大変有効です。当サイトでは皆さんのご協力により2005年から2012年までの多数の福袋情報が公開されています。

前年と内容が大きく異なることも起こりうるのですが、参考になることは確実です。従来は鬱袋やゴミ袋をつかまされてもその鬱憤を晴らすことができませんでしたが、このように公開する場所を設けることによって実態を世間に晒すことができるようになりました。

また、お店側にとっては晒されてしまう危険ができたことでうかうか不良在庫処理袋は作れなくなるというシナジー効果も生まれています。

福袋攻略法4　心配なら絶対失敗しない福袋を買え！

世間にゴミ袋や鬱袋があふれる中、絶対失敗しない福袋が存在するのも事実です。

過去数年のデイタによると「ヨドバシカメラお年玉箱　家電の夢」・「無印良品ステーショナリー福袋」はハズレがありません。

ヨドバシカメラの家電の夢は生活で役立つ商品がたっぷり詰まって1万円という価格であり、3年連続でそこそこ高い「モッフルメーカー」が入って神と賞賛されました。

そのほか地元のスーパーで売られている￥1,050以下のお菓子福袋もハズレが無いように思います。

福袋攻略法5　ネット販売のゴミ袋を見抜け！

インターネット上でも数多くの福袋が販売されます。実物を手にとって吟味することができないリスクがあります。

さらに誇張して書いてある場合も多く、信じていいのか悪いのか判断も難しい。

そこで出雲式ゴミ袋の見抜き方をお教えしたいと思います。

販売ペイジの構成で見抜く

やたらとでかい画像を何枚も使い、さらにでかい文字で謳いまくり、購入ボタンにたどり着くまでに延々とスクロールさせるペイジで販売している福袋はゴミ袋。

ついでに”！！！”エクスクラメーションマーク（びっくりマーク）を多用しているところは地雷が多いです。

福袋商戦と時期が重なるクリスマスも注目。”X’mas” と誤表記しているところは地雷の可能性大です。

販売者の心理・製作背景を画像から見抜く

子供が食べてる写真を使っている販売サイトが沢山あります。かわいらしい印象を与えますが写真をよく観察してください。売り物と思われる食品をべたべた子供が触っている場合は、衛生管理がきちんとできていないかもしれません。ついでにお箸やスプーン・フォークの持ち方にまで目をやってみましょう。きちんともてていなければ基本教育ができていない可能性が高く、福袋もその程度ってことです。

次に店長の顔写真がやたらと貼ってあるところ。自己顕示欲が強く自分に自信を持っていることが多いです。人の話は聞かないので福袋にいちゃもんつけられても改善しようとしません。

即完売のため100袋追加！即完売！また追加で残り3袋です！

この手の追加販売をやるところは避けましょう。一旦「完売」することによって「人気がある」という錯覚を作り出し、さらに購入者の「今買わなくちゃなくなっちゃう」という心理を煽るのが見えみえなんです。

「幻の福袋」、「神様の福袋」など、大げさな表現の福袋は地雷

こんな名前の福袋に限って販売数量が3桁だったりする（笑）。幻といいながら100個も200個も販売していたらおかしいでしょ？はい、ゴミ袋です。

福袋攻略法6　実店舗でしか買えない福袋

糞寒い中長蛇の列に並ばないと買えないのが有名デパートの福袋や大型電気店の福袋。朝早くから並んで整理券をもらわないと買えないのが普通です。それだけ魅力がある福袋が販売されるかというとそうでもないようですが…。

でもどうしてもほしいならそれなりの覚悟で挑みましょう。なにしろ寒いので徹底的な防寒対策が必要です。私は釣り人なので普段から着用している発熱素材を使用した下着で武装します。暖かいですよ。

また、開店直後の様子をテレビでよく放映されますが、それを見る限り途中までは店員さんといっしょにゆっくり進む→突然客一斉にダッシュというパターンです。そうなると如何に早くお目当てのフロアに到達するかが課題となります。エレベーターは当然混雑します。エスカレーターで駆け上がってぶつかってくるバカもいます。もしも上層階でなければ階段を使いましょう。

さらに事前にフロア設備を把握しておく必要があります。 入り口も1箇所に制限されるのか、それとも複数あるのか。複数ある場合はどの入り口からアプローチするのが最短ルートとなるのか等。入り口制限等に関しては事前に発表される場合があります。発表されていなければ店員さんに尋ねててみましょう。

ここでもうひとつ、次項で取り上げる重要なことを頭に入れておいてください。

福袋攻略法7　福袋の行列に並ぶ場合の心得

人気福袋となると前夜からの行列なんてのもあります。そういう福袋の行列に参加する場合は友達同士で行くようにしましょう。トイレ行きたくなっちゃうじゃん。トイレ行ってる間に順番詰められちゃうとかなしいですからね。

いっしょにつきあってくれる友達がいない場合や、はなっから友達なんていイネーヨという場合は行列前後の人とコミュニケーションをとり、トイレ行ってる間に順番を取っておいてくれるように頼みましょう。

たまに順番をとっていた振りをして仲間を入れる人たち(次項で解説)もいるので、そういう人たちと間違われる場合もありますが…。

あと日本人でない方が新聞紙を置いて場所取りしているのをよく見かけますが、おすすめしません。突然強い風が吹いて飛んでいってしまいますよｗ。

福袋攻略法8　先頭の人はいったい何時から並んでるのか

前項でも触れましたが、人気福袋は前夜から並ぶ猛者もいます。いや、数日前から並んじゃう人もいるのです。

店舗によって「何時から並べば買えるか」のボーダーラインはマチマチですので一概には言えません。しかしながら目安として言うならば、大手家電量販店の福袋の目玉商品は、「始発で来たのでは遅い」ということです。

たいてい12月31日大晦日は、鉄道は終夜運転していることが多いですから、初詣ついでにお目当てのお店へ出向いて行列に並び、初日の出を他の猛者たちと拝もうではありませんか。

福袋攻略法9　店頭で買う福袋　選ぶ余裕があるとき

大抵は店頭に並べられた福袋からランダムに渡されてしまいますが、余裕のある紳士的なお店では「どれがいいですか？それぞれ中身が違いますから手にとって選んでください。」などと言って選ばせてくれます。

私はその時並べられていた福袋全部を手にとってみました。軽いものから重いものまで様々。貧乏臭い私は「重いものこそ豪華」と思い込み、一番重いものを選んで購入。車に戻って福袋を早速開封。一瞬で鬱に。でかくて重い写真用アルバムが3つも入ってたｗｗｗ。

逆に軽いほうを買った友人には商品券2万円分をはじめ、軽いけれども重みがあるものが入っていました。

「重量が重い＝中身が充実」とは限らないことを覚えておいてください。

福袋攻略法10　プロのテンバイヤー (転売屋)

人気福袋に必ず沸いて出てくるのがテンバイヤー(註：転売屋×バイヤー)です。オークションで数倍の値段にふっかけて転売したり、違う国へ持っていって転売し生計を立てる人々です。もうこいつらは一般消費者のレヴェルを越えているプロですので、悲しいですが堅気がどうこうできる問題ではないです。

ちょっと昔はいかにもな装いの屈強な男性が多かったので見分けが付きやすかったのですが、最近ではごく普通の主婦や日本語を話さない人々がテンバイヤーになっているアルヨ。さらにさらにテンバイヤーは仲間のテンバイヤーを平気でズルコミ(割り込み) させるので性質が悪い。

前夜から並ぶのは当たり前、さらにテントや暖房器具まで持ち込んで陣取り、一人で10袋ぐらい買い占めていきます。最近ではお店側も対策として「お一人様一個限り」とする場合もありますが、今度は歩けもしないようなガキを連れて人数に入れるということも平気でやります。

ということで、こいつらのせいで買えないときがあるということを頭に入れておいてください。テンバイヤー情報は「2ちゃんねるオークション板」で随時報告されているので目を通しておくといいかも。そしてなによりこいつらをのさばらせない方法は「人気福袋のオークションがあっても店頭販売価格を越える金額で入札しない」ということです。

福袋攻略法11　難解アパレル関係の「服袋」

「ポール師匠」や「マンハッタンドリーム」を生み出した、複雑難解なアパレル関係の福袋。好みの商品が詰まった福袋を手に入れられれば良いですが、まったく趣味の合わない服が詰まったものであったら最悪です。

好きなブランドであればどんな服でもOKという方

好きなブランドの服であれば多少趣味が合わなくてもおｋという方なら、そのブランドのみが入っていると謳っている福袋を買うと良いです。「ポールスミス福袋」が代表的でしょうかｗ。

いやいや、やっぱり好きなブランドの好きな服がほしいという方

ほとんどの方はこのタイプだと思います。そして一番福袋購入が難しいタイプなのです。正直なところ、中身が全部わかっている福袋か特売で買ったほうが幸せになれます。上の項目でも書いていますが、「○○ブランドの新作コート1点が必ず入っています」っていう福袋はその1点を除いてゴミ袋という可能性もあり、中身の一部がわかってるだけでは自分の好みと合わない服をつかんでしまうことになりかねないのです。

着られればなんでもOKという方

サイズさえ間違えなければどんな福袋を買っても大丈夫です。紳士ものでも婦人ものでも予算の範囲内で好きな福袋を買ってください。

福袋攻略法12 目の前でお目当ての福袋が売切れたら…

お目当ての福袋を買おうと何時間も並んだのに、目の前で売り切れた又は整理券配布が終了した。こういう経験をした方も多いと思います。

でもあきらめて帰るのはまだ早い。

たまに気が変わって買うのをやめる人がいるのです。一人で複数の種類の福袋を帰るお店では予算オーバーしてしまって元に戻す人の姿を多く見かけます。

また、アパレル系の福袋ではサイズを間違えて手にしてしまい、購入をやめて元に戻す人が結構多くいます。

ですのでしばらくその場にとどまってみるのもひとつの手です。私もアウトレットモールのアウトドアブランドのウェア福袋をこの方法で購入することが出来ました。

福袋攻略法13 万が一ゴミ袋・鬱袋をつかまされたら…

福袋は開封後の返品なんてできませんから素直にあきらめましょう。

でも自分が要らないものでも他の人はほしがっているかもしれません。

そこで便利なのがインターネットオークションです。いらないものはバンバン売り払ってしまいましょう。

こうすることで手元にはほしいものだけが残り、さらに銭も戻ってくるので大変効率が良いです。

私の場合は、不要なものを出品したらそれがたまたまとある分野でのレア物だったらしく、福袋購入額以上になってしまったなんていううれしい経験もあります。