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【格闘技】

井上自信のKO宣言 相手は148センチのタイ王者

2013年1月5日 紙面から

身長16センチ差の井上とガオプラチャン。油断は禁物だ=東京都内で

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 高校生アマチュア7冠のボクシング界の怪物ルーキー、井上尚弥(19)が5日、プロ2戦目でタイのライトフライ級王者、ガオプラチャン・チューワッタナ(35)と50キロ契約8回戦と戦う。両選手は4日、都内のJBC本部事務局で前日計量。昨年10月2日のデビュー戦でフィリピン王者を左ボディー一発でもん絶させた井上が、タイ王者をどう料理するか、注目だ。また、元WBA世界ミニマム級王者八重樫東(29)もWBCアジアコンチネンタルフライ級王者サンムアンローイ・ゴーキャットジム(27)と50キロ契約で復帰戦を行う。

 不安はない。井上が、新年早々、涼しい顔で“ビッグマウス”をさく裂させた。

 「左手1本で相手をコントロールするぐらいの気持ちでやる。自分のボクシングをやれば、大丈夫です」

 プロ2戦目の相手として、2人の世界ランカーに打診したものの、井上の強さに恐れをなし、いずれも破談に。そこで、白羽の矢が立ったタイ王者ガオプラチャンは、井上より16センチ低い148センチと小柄。戦績は8勝10敗だが、8勝はいずれもKOで一撃必殺のパワーを秘めている。懐に入られて、35歳の老練なテクニックでインファイトを仕掛けられればうるさそうだが、井上は「あそこまで小さい選手とやるのは、初めて。やりづらいとは思うけど、左のリード(ジャブ)で距離をつくって、徐々に倒す流れをつくっていきたい」と自信満々のKO宣言だ。

 10・2の鮮烈デビュー戦では右拳を痛めた。しかし、これ幸いと、左のジャブを強化してきた。専属トレーナーの父真吾氏は「ジャブというより、ストレートと言えるような左も打てるようになった。ゴツンゴツンと相手の戦闘意欲がなくような左。左だけで倒す威力? 十分あると思います」と言い切った。

 2階級制覇王者井岡一翔の持つ、プロ7戦での国内最短となる世界王座奪取記録の更新を視野に入れる井上は「今年の目標は、日本か東洋のタイトルを取ること」と世界の文字をあえて封印した。しかし、2戦目の勝ち方次第では、年内の世界とり、それも記録保持者・井岡への挑戦という“運命のシナリオ”も現実味を帯びてくる。 (竹下陽二)

 

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