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気仙沼復興へガイド復刻 「震災前の姿知りたい」要望相次ぐ

復刻された「まるかじり気仙沼ガイドブック」

 宮城県気仙沼の歴史や文化、食の情報を多くの人に知ってもらうため、気仙沼市のまちづくり団体「スローフード気仙沼」はこのほど、東日本大震災前に発刊された情報冊子「まるかじり気仙沼ガイドブック」を復刻した。
 本編は161ページあり、前半は気仙沼の自然や食文化、漁業・水産業の歴史などを紹介。後半は震災前の市内や周辺のお薦めの見どころ、土産品、飲食店などの観光情報を掲載している。
 本編の前書きには復刻の経緯として、気仙沼の被災状況や復旧、復興への課題などを新たに加えた。
 「まるかじり−」は2008年2月に気仙沼商工会議所が6000部作製し、市内の中高生に無料で配布した。反響が大きかったことから同年6月に3000部増刷し、市内の書店で500円で販売した。
 既に大半は売り切ったが、震災で気仙沼を訪れるボランティアらから「震災前の気仙沼のことを知りたい」と復刻を求める声があり、今回はスローフード気仙沼が公益社団法人「シビックフォース」(東京)の支援を受けて再版した。市内の図書館や公民館などには既に配布している。
 スローフード気仙沼の菅原昭彦理事長は「地元の歴史や文化を知らない市民も多い。この本を通して、自分たちのアイデンティティーを十分に踏まえた復興を進めるきっかけにしてほしい」と話している。
 連絡先は気仙沼商議所内のスローフード気仙沼事務局0226(22)4600。


2013年01月04日金曜日


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