大阪府泉大津市教委の道口源一教育長は４日記者会見し、自身を含む教育委員２人が辞表を提出したことを明らかにした。道口氏は辞職の理由について「小野正仁副市長から職員に対して人権侵害の発言が絶えない。改善させることができず無力さを感じたため」と説明している。
同市の教育委員の定数は５人。うち２人は昨年１２月に任期が切れて現在は３人しかおらず、今回の辞表が受理されれば１人になる。
小野氏は前市長の神谷昇氏が昨年１２月の衆院選へ出馬したのに伴い、新市長が決まるまで市長職務代理者を務めている。
道口氏によると、平成２２年から２４年７月にかけ、３０〜５０代の教育委員会事務局の男女職員６人に「パワハラやセクハラにあたる発言があった」としている。外部調査委員会の調査を経て当時の神谷市長に申し入れたが改善されないため、辞職を決断したという。
小野氏は報道陣の取材に対し「セクハラやパワハラにあたる発言をしたつもりはない」と話している。