アメリカの有名誌『Forbes』がこのたび、非常に興味深い記事をリリースしました。それは、「2013年にソーシャルメディアをやめるべき3つの理由」というもの。
ツイッターやフェイスブックなどが一般的なツールとして広く浸透しつつあるこのご時世に、この主張。『Forbes』さん、一体どういうことなんですかーっ!?
『Forbes』にこちらの記事を寄稿したJ. Maureen Hendersonさんは常々、ソーシャルメディアに、ある種の「わずらわしさ」を感じていました。「このコミュニケーションツールは、自分の人生に本当に必要なものなのだろうか?」
そこで昨年9月を境に、Hendersonさんはツイッターやフェイスブックはもちろん、自身が開設したブログなども、次々に閉鎖。最終的には、人との情報のやり取りをEメールのみに絞ってしまったのだそうです。おお、なんと思い切りのよいお方!
するとどうでしょう。Hendersonさんは、以前よりも格段に余暇の時間を楽しむことができるようになり、なおかつ人と会う機会が増え、それに乗じて仕事を得る機会まで増えていったというのですっ。
この経験を経て、Hendersonさんは「ソーシャルメディアは必要ないし、むしろやめるべき」ということを、肌身で実感したのだとか。Hendersonさんがそのように感じた3つの理由は、次のとおりです。
1 自尊心が傷つく
イギリスの調査によると、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアをとおして他人を批判する傾向にある人は、ユーザー全体のおよそ半数にもおよぶのだそう。また、このようなツールを利用しているうち、知らず知らずの間に自分の人生と他人の人生を比較して、落ち込んでしまう人も少なくないのだとか。見ず知らずの人々から理不尽な攻撃をむやみに受ける必要はないし、知らなくても良いことは知らないままで良いのである、ということ。
2 血圧が上がる
主にツイッターで起こりがちな「炎上」や「バッシング」はもちろん、知りたくもなかった人の自慢話にイラっとしたり、文法の間違いを指摘されてまたもやピキっとした、なーんてこと、ありませんか? ソーシャルメディアに触れなければ、そうなることもないのです。
3 オンラインはオフラインの代わりには成り得ない
たとえば、ソーシャルメディアを活用しているアメリカ人のおよそ4分の1が、「ソーシャルメディアに集中するあまり、人生において大切な瞬間を台無しにしてしまった経験がある」と答えているほど、デジタル世界はリアル世界を浸食しつつあります。しかし、デジタル世界は決して、リアル世界には成り得ないのです。
仕事や仲間を、ソーシャルメディアを通じて探している人は数多く存在します。ある調査によると、ユーザーのおよそ9割が、仕事を探す際にソーシャルメディアを利用しているのだそう。しかし実際には、オンラインで公表されている求人は全体の2割から3割程度。それよりも、勉強会や交流会などに足を運んだほうがより発展的な出会いに繋がりやすい、という事実がわかっています。
ふむふむ、なるほどねー。実感として、どの意見も納得せざるを得ませんなぁ。だってソーシャルメディアを利用していると、多かれ少なかれこういう経験をする羽目になるもんね……。
「だから、ソーシャルメディアはやめるべき」と結論付けた、Hendersonさん。さてあなたはこの意見、どう思われますか?
(文=田端あんじ)
参考元:forbes.com( http://goo.gl/HXk7m )
画像:flickr=west.m( http://goo.gl/z77jT )
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